Roots --あたしが私に還るとき
Roots --あたしが私に還るとき
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挿入直前に見せた邑瀬の躊躇。
その理由が明らかになった。
--入らない。
あたしの入り口でぬるぬるになりながらぐりぐり動かされ、なかなか奥へ侵入できない熱いモノ。
「あ、あぁ、あぁっ…やぁっ」
「ん、なんとか入りそ…」彼が呟く。
あたしのが狭い、とかいう意味ではなくて--、
彼のが、“太い”。
ハンパなく。
あたしの柔襞達はきゅるきゅると悲鳴をあげながら、彼の侵入を承諾するか否かを争っていた。
本能はあたしの手を動かして、ソレの全貌を確認しようとする。
が、あたしの動きに気付いた邑瀬は素早く手首を捕まえ云った。
「触らないほうがいい。大丈夫、無茶しないから」
彼自身、そのコトによって悩ましい経験があるような苦い口ぶりだった。
そして。
「無理なら全部は入れないし。意味わかる?」
その眼は神経質なほど、あたしの反応を窺っている。
「ん…っ、わか…わかるぅッ」
眼も口も、開くのがやっと。
自身を誇示出来ないほどにソレを持て余す彼が少し可哀相に思えた。
「自分で脚、支えてみて」
邑瀬はそう云ってあたしの手を導いた。
膝裏に手を廻し両脚を拡げる。
ソックスの爪先が毛布を持ち上げる格好。
恥ずかしさに顔を背ける。
「ちょっとの我慢」
一言、そう告げると彼は体勢を正してあたしの膝に両手を添えた。
あたしの熱い花芯に刺さった先端が少し膨らんだような感覚。
ゾクリと鳥肌が立つ。
カラダはこんなに熱いのに。
彼の額には淡い汗。
こんなに寒いのに。
「う…っん、んんーっ」
あたしはむずかる乳児みたいな声を出してしまう。
彼もいたんでいる。
私と同じように、きっと。
狭い横穴を這うように、彼自身が押し進んでいた。
もう、戻れない。
「ああッ…」
彼も喘ぎを漏らす。
赤痣の頬が歪む。
その声が、表情が、あたしのカラダの熱を加速度的に押し上げる。
小刻みに腰を回して、少しずつ。
「んっ、んぁあっ、あぁ…ん」
ズブズブと埋められてゆく肉塊の熱さがあたしの靡肉に混ぜ込まれる。
どちらが相手をあたためているのか。
お互いのカラダが熱を増していく。
「ん、あっ…だめ…」
「はっ…う」
狭い入り口を過ぎて少し奥に入ったトコロ。
邑瀬があたしの腰を軽々引き寄せたが、もうそれ以上は進めないように思えた。
採点