Roots --あたしが私に還るとき
Roots --あたしが私に還るとき
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あたしの顔を斜め下から見上げるようにしながらブラジャーを押し上げると、あたしの緊縮した二つの突起に邑瀬の唇がさっきより柔らかく吸い付く。
その舌の先、舌の腹、舌の背。
丁寧に、丁寧に。
あたしを味わい尽くそうとしてくれている。
感じたことのない穏やかな快楽がさざ波みたいに何度も何度も訪れ、あたしの乾いた砂のような感情を洗ってゆく。
冷たい掌が三つめの突起を捜すため薄い布地に潜り込み、ぬくもりを待ち焦がれる秘裂へ向かった。
その指は直ぐにあたしの体温に触れ、とろりと溶け始める。
「は…ぁん、邑瀬さ…。ぁ…」
溶けていたのはあたしの方だったかもしれない。
「あったかいな」
邑瀬が呻くようにつぶやく。
冷たい指に突起の両側を押し拡げられ、そのままじりじりと微かに触れられながら、あたしは彼をもっとあたためてあげたいと思った。
淫らな蜜に濡れながら、頭を擡げる粒。
「や、あ…あぁっ、あぁぁっ」
触れたり離れたり。
粒の尖端だけを震わす指の動き。
痛みに似た痺れに震え上がりながら、身体の内側は熱を帯びてゆく。
すごく濡れていた。
グジュ、と音をたてて熱い溝に忍び込んでくる指。
蜜中でその音をからかうように動かされ、あたしは壊れた。
「ヤァァッ…いっ、あぁっ、あっ…そこぉ、そこッ」
「あぁ、すげぇよ…」
荒い息遣いが耳たぶをくすぐる。
指が、さらに奥へ潜り的確にあたしのポイントを探り出す。
「それッ…いいぃっ」
「ざらざらしてる…ここ、コレが」
「やぁぁ、んっ…それッ、何?どうやってるの…?」
言葉などに意味はない。
彼がどんな嘘つきだろうが、誰を愛していようが構わなかった。
身体で感じ合えるなら、これがたった一度のコトでもあたしには全てだ。
だから、官能だけを頼りに彼を覚えておこう。
そう思った。
「ここが、みぅちゃんのGスポットか。キモチいいトコ。だろ?」
余裕有りげに訊かれるも、あたしにはまともに返事をする余裕なんてない。
「やぁぁっ、あぁっ、あぁ…っん、そこ、んッ…イイッ、あぁっ、キモチ…いですぅっ」
もはや、寒いのはお互いのココロだけ。
感じれば感じたぶんだけ邑瀬が遠くなってゆくように思えて、殊更に胸の真ん中が熱く痛んだ。
快楽に潤む眼。
それほどまでにカラダが反応したことはなかった。
そこへまた別な水分が追い掛けてくる。
再び涙に溺れる。
仕方なく、あたしは両腕で眼を覆い隠して悦びの鳴き声を発し続けた。
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