Roots --あたしが私に還るとき
Roots --あたしが私に還るとき
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あたしは実のトコロ、その二度目の交わりを心底では受け入れることができずにいた。
僅かに身の内に遺された理性が、彼の侵入を拒んでいたらしい。
それなのに、恐ろしいことにカラダだけはより貪欲に鋭敏に快感を選び取ってゆく。
『イケナイ』
--そう思えば思うほど雌蕊は粘液に塗れて悦び、昇りつめるのだ。
彼の眼にはどう映っただろうか。
「待った甲斐があったよ」
昨日、このアパートで初めて二人きりになった時彼はそう呟き、あたしをきつく抱きしめた。
『カラダだけでイイノ?』
あたしはその時…泣き出したいような無力感に苛まれたんだった。
突き上げられ、揺さぶられ、捏ねくられ。
あたしの中にサディスティックな感情が噴出する。
『カラダダケデモ、イインダロ?感ジルンダロ…?モット…モットコワレテシマエバイイ…』
花芯も瞳も、溢れ出る体液で濡れそぼつ。
視界が歪む。
「いやぁ…っ!ど…して、こんな…ぁあっ!…キモチい、のっ…」
その、サディスティックな感情の矛先は、あたし自身だった。
愛のないままするセックス…それは、自分で自分を虐げるコト。
それを悦ぶカラダを持つあたしは、被虐愛好者(マゾヒスト)にほかならないのではないか?
『仕方ないじゃない、厭って云いながら感じるカラダなんだから』
紅い花が笑う。
『厭なら厭って云えば良かったじゃない?アノ時の先生にだって…』
そう。
痛くも苦しくも、なかった。
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