Roots --あたしが私に還るとき
Roots --あたしが私に還るとき
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私は、それまで自分を愛したことがなかったのだろうと思う。
そしてたぶん、他の誰かを本当の意味で好きになったことも。
「…高校三年ってことは、17歳?18か」
夫が訊く。
「そうね、18になってた」
「負けた。俺より早い」
入籍したばかりの頃。
毎晩のように、セックスをしていた頃だ。
その時も一度交わった後、あたし達は裸でベッドの上に居た。
「貴方は?いつハジメテだったの?」
「ハタチだよ。遅かったんだ」
「そう?だってあたしの相手もその時確かハタチだったよ」
あたしがそう云うと、夫は吸っていた煙草の煙をふぅっと吐き出して煙草の火を消した。
「高校生のみぅに出逢ってたらな…例えば同じ高校とか。そしたらみぅが15歳でも襲ってたかも」
笑って云う。
温かい手であたしの肌をまさぐり、指先がその頂点の突起を捉らえる。
「今は、襲わないの?」
「…襲いたくなった」
冗談半分に両手首を捕まえて頭上に押さえ付け、あたしのカラダにのしかかりながら、
「もう一回ヤラセろよ」
わざと乱暴に云う。
「や…あッ、もう駄目」
反対の手が秘部に触れる。
「2学年違いか。そう思うとそそられるよなぁ」
掻き分けるように挿いってきた節ばった指が、柔肉に弾かれて躍り、しなる。
「んんー、はぁっ…あぁ…ソコは嫌ぁッ」
膣内の膨らみの更に奥まで指先が到達していた。
「まだ濡れてる。もっと欲しかったんだろ、指を吸い込んで溢れてるよ」
身体の位置を変え、淫らに涎を垂らす淫唇を覗きこむようにしながら指と舌先でいたぶる。
いつもより激しい。
一度目の交わりの余韻に底上げされた快感が鉄砲水のように押し寄せる。
「あぁっ…ゃあっ、また…イッちゃうよ、あっ、あ、あぁん…」
「ああ、みぅ…あいしてるよ…」
私は知っている。
愛が無くたって、カラダを重ねることはできる。
ただ重なり合い、そのひと時愛だの恋だのを忘れ、現実に戻ってきたときにソレを“愛の行為”と思い込んでいるだけのこと。
ならば現在にいたるまでの間、私が誰かに愛されたことなど果たしてあったのだろうか?
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