運命の出会い
?AKBとマネージャー?
第19話
─時は6年前にさかのぼる・・・─
拓海はまだマネージャー駆け出しの頃だった。東京の定時制の高校に通いながら仕事をしていた時期・・・しかし、特にこれといった仕事がもらえなかったためこの頃はほぼ毎日町をフラフラとふらついていた。その頃につるんでいたのが由加理と麻里子だ。2人もまだアイドルになる前だった。年は離れていたが自然と馬があった。3人は毎日のように一緒にいた。とても仲がよかったのだ。そう・・・あの事件が起こるまでは・・・。
その頃の3人は東京では結構有名なヤンキーだった。ケンカがもっぱら強く結束力の高い隙のない3人・・・極悪3人集とまでいわれていた。その頃よく3人で集まった場所・・・それが由加理の呼んだ喫茶店だ。事件が起こった日も拓海はこの喫茶店に麻里子と2人で来ていた。
拓海「麻里子・・・由加理まだこないのか?」
篠田「う?ん・・・なんでだろ・・・いつもなら1番乗りで来てるのに・・・」
その日は由加理がなかなか喫茶店に現れなかった。いつもなら必ず1番乗りで来ているはずなのに・・・。
篠田「きっと買い物かなにかしてるんだよ♪」
拓海「ならいいんだけど・・・大丈夫かな・・・なんか嫌な予感がするんだよな・・・」
その予想は的中する。
─プルルップルルッ─
拓海の携帯に電話が1本・・・由加理からの・・・これが悲劇の始まりだった。
拓海「もしもし?なにやってんだよ由加理?」
拓海は電話越しに話しかけるがなにも聞こえない・・・・。
拓海「おい!!由加理!!聞いてんのか?」
すると微かな声が聞こえた・・・。
佐藤「たっ・・・たすけて・・・たく・・・み・・・//」
拓海「おっ!!おい!!どうしたんだよ!!由加理!!由加理!!」
?「おい・・・成瀬か・・・?俺が誰かわかるか?」
電話口から聞き覚えのある声・・・。
拓海「一ノ瀬・・・おまえ由加理になにした!!」
一ノ瀬和弥・・・歌舞伎町をしめていたヤンキーだった。
和弥「お前さんのダチは俺たちがラチってやったよ(笑)顔中傷だらけさ//無様な姿だ(笑)」
拓海「てめぇ・・・今何処にいやがる!!」
和弥「バ?カ!!そんな簡単に教えるわけないだろうが(笑)まっ教えてやらないこともないがな」
拓海「いいからいえ!!てめぇ?なんか俺がブッ飛ばしてやる!!」
和弥「・・・歌舞伎町の路地にこい・・・いいか!!」
拓海「てめぇ・・・後で覚えておけよ・・・」
拓海は電話を切った。怒りが込み上げてくる。心配そうに麻里子が聞いてきた。
篠田「どうしたの・・・?由加理になにかあった?」
拓海「・・・・一ノ瀬たちにラチられた・・・」
篠田「どこに!?」
拓海「歌舞伎町の路地にいるって・・・。あのやろう!!ただじゃおかねぇ!!」
篠田「待って!!私も行く!!」
拓海「お前は来るな!!女には怪我させたくない・・・これは一ノ瀬と俺の問題だ・・・」
篠田「・・・・拓海//わかったよ」
拓海「じゃあ行ってくる・・・」
そうして拓海は店を飛び出した。
拓海「(待ってろ由加理・・・!!今行くからな!!)」
拓海は歌舞伎町へと走っていった・・・。
1人で喫茶店に残った麻里子・・・。仲間がやられているのに自分はなにをしているんだ・・・。
篠田「やっぱりほおっておけないよ・・・・!!私も行こう!!」
麻里子の決心は固かった。そうして麻里子は店を飛び出し拓海の後を追った。
拓海「待ってろ由加理・・・今助けに行くからな!!」
歌舞伎町の鳥居を潜り抜ける拓海。一ノ瀬のいっていた路地裏を目指し走り続ける。
拓海「ハアッ・・・ハアッ・・・」
路地裏が見えてきた。由加理が無惨な姿で倒れていた。
拓海「・・・・由加理!!しっかりしろ!!」
佐藤「たく・・・み・・・コクッ//」
拓海「おい!!しっかりしろ!!由加理!!」
和弥「大丈夫だよ成瀬くん(笑)ただ気絶してるだけだから(笑)フフフッ(笑)」
拓海「てめぇ・・・ふざけんな!!由加理に何したんだ!!」
和弥「何って・・・?見てわからない?リンチだよ!!リ・ン・チ(笑)」
拓海「お前・・・ただで済むとは思うなよ!!」
拓海は先頭体制に入った。一ノ瀬は不気味に微笑む。
和弥「お前一人で何ができる?こっちは8人だぞ(笑)」
拓海「俺をなめるなよ・・・!!」
そのころ麻里子はちょうど歌舞伎町の鳥居を潜り抜けたところだった。
篠田「拓海・・・今行くからね・・・」
麻里子は路地裏へと向かい走っていく。
和弥「こいよ!!成瀬!!お前に俺らは倒せなるわけがない」
拓海「そんな大口叩けるのは今だけだぜ・・・一ノ瀬さんよぉ・・・」
その時だった…。
─プルルップルルッ─
拓海の携帯がなった。親父からのメールだった。拓海は一ノ瀬に気づかれないようそっと確認した。・・・・拓海の頭が真っ白になった。
和弥「おいどうした!?怖いのか?俺らとやるのが怖いか!!」
拓海は立ったまま動かない。なにも言葉がでなかった・・・。
和弥「成瀬さんよぉ!!そんなに肝っ玉小さいのかよ(笑)」
拓海「(由加理・・・ごめん・・・!!)」
拓海はすぐさま路地裏から走り去っていった。
麻里子もそろそろ路地裏に差し掛かろうとしていたときだった。目の前を走り去っていく拓海・・・。麻里子は声をかける。
篠田「拓海!!どこいくのよ!!」
拓海は麻里子の声に気付き麻里子の方を向いたが、すぐさま走って行ってしまった。路地裏を見ると一ノ瀬とその仲間・・・無惨な姿の由加理がいた。
篠田「由加理!!・・・・一ノ瀬てめぇ!!」
和弥「なっ・・・なんで篠田がいるんだよ!!ふざけるな!!」
篠田「お前な・・・東京のサドを怒らせたらどうなるかわかってるんだろうな・・・!!」
和弥「やっ・・・!!やめろ!!」
─バンッドンッ!!─
秒殺だった。麻里子はすぐさま由加理の元へ駆け寄る。
篠田「由加理!!しっかりして!!由加理!!」
佐藤「ま・・・りこ・・・」
篠田「今救急車呼ぶからね//」
麻里子はすぐさま救急車を呼んだ。
和弥「うっ・・・・//」
篠田「てめぇ?ら!!これ以上殺られたくなきゃ今すぐ立ち去りな!!」
和弥「ヒィ!!!」
一ノ瀬たちはすぐに立ち上がり逃げるように去っていく・・・。しかし一ノ瀬が最後にいった。
和弥「成瀬はなぁ・・・俺らにビビって逃げちまったんだ・・・そいつを見捨ててなぁ!!極悪3人集のリーダーがそんな怖がりだったとは・・・笑える話だぜ(笑)」
そう麻里子にいいはなちその場を去っていった。麻里子はショックだった・・・。拓海が由加理を見捨てて逃げるなんて・・・。その後、救急車に乗せられた由加理はすぐさま病院へと運ばれた。軽い脳震盪を起こしていたため起きるのに時間がかかるといわれた・・・。病室に運ばれた由加理・・・。麻里子は由加理が目を覚ますのを待っていた。そのとき・・・。
─ガラガラガラッ─
病室の扉があく・・・。
篠田「拓海・・・//」
拓海「・・・・・」
拓海だった。麻里子は複雑な表情を浮かべた。
拓海「由加理・・・大丈夫だったか?」
篠田「あんたに・・・由加理を心配する権利あんの!?」
篠田はいきり立って拓海にぶつかってきた。
篠田「あんた・・・一ノ瀬が怖くて逃げ出したんだって?しかも・・・由加理を見捨てて・・・!!・・・・そんな人だとは思わなかった・・・・。見損なった!!」
麻里子は泣きながら拓海にいった。
拓海「麻里子・・・//」
篠田「もう気安く麻里子なんて呼ばないで・・・・もうあんたなんかと話したくない・・・」
そういって病室を飛び出していってしまった。それ以来・・・拓海と麻里子は口を聞くことはなくなった・・・・。
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