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カオス・ストーリー23

運命の出会い
?AKBとマネージャー?
第20話

佐藤「拓海・・・あのとき逃げたわけじゃないのよ・・・」

篠田「なんで!?一ノ瀬は怖くて逃げ出したんだっていってたじゃない!!」

佐藤「あの日・・・拓海の母親が亡くなったの・・・」

篠田「えっ・・・・//」

そう・・・あのとき親父からきたメールは拓海の母親が亡くなったという訃報のメールだったのだ。それを知った篠田は下をうつ向いてしまった。由加理は話を続ける。
佐藤「私も後で聞かされたの・・・病室でずっと私の手を握ってね・・・ごめんな由加理・・・ごめんな・・・(泣)って・・・1人で泣いてたの」

篠田「そんな・・・//だってアイツは!!」

佐藤「アンタまだわからないの!?拓海がそんな風に逃げる人に見える!?」

篠田「・・・それは//」

佐藤「私は・・・拓海を信じられなかったアンタを・・・憎いと思った・・・」

篠田「・・・・由加理//」

佐藤「正直になりなよ・・・アンタも薄々気づいてたんでしょ・・・?」

篠田「実は・・・病室の扉の外で聞いてたの・・・//由加理と拓海のやりとり・・・。でも//あんなひどいこと拓海にいった自分が憎くて・・・だから拓海についキツくあたってた・・・//」

佐藤「なら拓海とちゃんと話すべきだと思うよ・・・。仲直りしたいんじゃないの?」

篠田「うん//」

篠田から笑みが溢れた。

佐藤「今から行くの?」

篠田「うん・・・今しか言えないと思うから・・・」

佐藤「そう・・・」

麻里子は席を立ち上がり喫茶店から出ようとした。

佐藤「待って・・・!!」

由加理が呼び止める。

篠田「ん・・・・?」

佐藤「後1ついっておくよ・・・」

篠田「なに?」

佐藤「拓海・・・アンタのことずっと好きだったんだよ//」

篠田「えっ・・・!?嘘でしょ・・・//」
麻里子は頬を真っ赤に染めた・・・。拓海の初恋・・・その相手こそ麻里子だったのだ。

佐藤「もう過去のことだから・・・今のはあんまり気にしないでね//ほら!!早く行かないと!!」

篠田「うん・・・//」

そうして麻里子は喫茶店を後にした。

篠田「拓海の初恋が私だったなんて・・・//」

麻里子は歩きながらずっとそのことばかり考えていた。少し照れながらも嬉しさを隠しきれなかった。自然と笑みが溢れる・・・。そして車に乗り込んだ麻里子は拓海の自宅へと車を走らせた・・・。

喫茶店をでた拓海は自宅へと戻りベッドに寝そべっていた・・・。なにも考えずボーッとしていた。

─ピンポーン─

インターホンがなった。誰だろう・・・。

拓海「はい・・・?」

篠田「篠田です・・・//」

拓海「麻里子・・・?どうしたの?」
篠田「話があるの・・・入ってもいい・・・かな・・・//」

拓海「いいよ・・・」

拓海はドアを開けた。切ない顔をして立っている麻里子・・・。こんな麻里子は見たことなかった。

拓海「リビングで座って・・・。今コーヒーいれるから」

篠田「うん・・・」

やはり2人の会話はそっけなくぎこちない。拓海はコーヒーをいれソファーに座った。

拓海「麻里子がくるなんて思わなかった・・・」

篠田「別に来たくて来たわけじゃないの//話があるからしかたなく来たのよ!!//」

拓海「・・・・話聞くよ。何話って・・・?」

篠田「・・・・あのさ//」

拓海「ん・・・?」

篠田「ごめんなさい!!」

拓海「へっ・・・!!」

篠田「私・・・ずっと誤解してた・・・。あの日のこと・・・」

拓海「・・・由加理に聞いたのか?」
篠田「・・・うん//」

拓海「そうか・・・。もう気にするな・・・。あの時は俺も悪かったんだ。俺1人じゃ一ノ瀬を殺れなかった・・・お前に頼らなかった俺がバカだったんだ・・・」

篠田「ううん・・・//一ノ瀬の言葉を信じた私が悪かったのよ・・・//仲間を信じられなかった自分が・・・憎いよ・・・//」

拓海「麻里子・・・//」

拓海は麻里子を抱き寄せた。頭を優しく撫でながら優しく呟く…。
拓海「辛い思いさせて・・・ごめんな麻里子・・・//ずっと辛かったよな・・・」

篠田「そんなこと・・・いわないでよ・・・ウウッ(泣)」

拓海の肩に涙が溢れた・・・。

拓海「我慢しなくていいよ・・・全部・・・全部俺が受け止めてやるから・・・」

篠田「拓海・・・ウウッ・・・ウワーン!!!(泣)」

麻里子は拓海の抱き締められたままたくさんの涙を流した。拓海は何も言わずただ黙って抱き締め続けた。

篠田「また・・・前みたいに戻れるかな・・・ヒッグ(泣)」

拓海「戻れるさ・・・//」

篠田「また仲良くしてくれる・・・?//」

拓海「もちろんさ・・・//俺はいつでも麻里子と由加理は親友だと思ってる・・・//」

篠田「ありがとう・・・//拓海//」

麻里子は拓海の顔を見て優しく微笑んだ。目を真っ赤に染めながら・・・。天使のような笑顔。この笑顔に昔なんど助けられたことか。

拓海「笑った麻里子・・・//相変わらず可愛いな//」

篠田「・・・・ウウッ//照れるからやめてよ//・・・さてと」

麻里子は拓海から離れ涙を拭いて立ち上がった。

篠田「今日は帰るね・・//今度メールするから♪」

拓海「うん♪待ってるよ//」

篠田「じゃあまた・・・//」

そうして麻里子は家を飛び出していった。1人になった拓海・・・。嬉しくて嬉しくて仕方がなかった。拓海は嬉しさの余韻に浸りながら家を出ていった。

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