LaZoo掲示板
/
カオス・ストーリー2
/
3
運命の出会い
?AKBとマネージャー?
第20話
佐藤「拓海・・・あのとき逃げたわけじゃないのよ・・・」
篠田「なんで!?一ノ瀬は怖くて逃げ出したんだっていってたじゃない!!」
佐藤「あの日・・・拓海の母親が亡くなったの・・・」
篠田「えっ・・・・//」
そう・・・あのとき親父からきたメールは拓海の母親が亡くなったという訃報のメールだったのだ。それを知った篠田は下をうつ向いてしまった。由加理は話を続ける。
佐藤「私も後で聞かされたの・・・病室でずっと私の手を握ってね・・・ごめんな由加理・・・ごめんな・・・(泣)って・・・1人で泣いてたの」
篠田「そんな・・・//だってアイツは!!」
佐藤「アンタまだわからないの!?拓海がそんな風に逃げる人に見える!?」
篠田「・・・それは//」
佐藤「私は・・・拓海を信じられなかったアンタを・・・憎いと思った・・・」
篠田「・・・・由加理//」
佐藤「正直になりなよ・・・アンタも薄々気づいてたんでしょ・・・?」
篠田「実は・・・病室の扉の外で聞いてたの・・・//由加理と拓海のやりとり・・・。でも//あんなひどいこと拓海にいった自分が憎くて・・・だから拓海についキツくあたってた・・・//」
佐藤「なら拓海とちゃんと話すべきだと思うよ・・・。仲直りしたいんじゃないの?」
篠田「うん//」
篠田から笑みが溢れた。
佐藤「今から行くの?」
篠田「うん・・・今しか言えないと思うから・・・」
佐藤「そう・・・」
麻里子は席を立ち上がり喫茶店から出ようとした。
佐藤「待って・・・!!」
由加理が呼び止める。
篠田「ん・・・・?」
佐藤「後1ついっておくよ・・・」
篠田「なに?」
佐藤「拓海・・・アンタのことずっと好きだったんだよ//」
篠田「えっ・・・!?嘘でしょ・・・//」
麻里子は頬を真っ赤に染めた・・・。拓海の初恋・・・その相手こそ麻里子だったのだ。
佐藤「もう過去のことだから・・・今のはあんまり気にしないでね//ほら!!早く行かないと!!」
篠田「うん・・・//」
そうして麻里子は喫茶店を後にした。
篠田「拓海の初恋が私だったなんて・・・//」
麻里子は歩きながらずっとそのことばかり考えていた。少し照れながらも嬉しさを隠しきれなかった。自然と笑みが溢れる・・・。そして車に乗り込んだ麻里子は拓海の自宅へと車を走らせた・・・。
喫茶店をでた拓海は自宅へと戻りベッドに寝そべっていた・・・。なにも考えずボーッとしていた。
─ピンポーン─
インターホンがなった。誰だろう・・・。
拓海「はい・・・?」
篠田「篠田です・・・//」
拓海「麻里子・・・?どうしたの?」
篠田「話があるの・・・入ってもいい・・・かな・・・//」
拓海「いいよ・・・」
拓海はドアを開けた。切ない顔をして立っている麻里子・・・。こんな麻里子は見たことなかった。
拓海「リビングで座って・・・。今コーヒーいれるから」
篠田「うん・・・」
やはり2人の会話はそっけなくぎこちない。拓海はコーヒーをいれソファーに座った。
拓海「麻里子がくるなんて思わなかった・・・」
篠田「別に来たくて来たわけじゃないの//話があるからしかたなく来たのよ!!//」
拓海「・・・・話聞くよ。何話って・・・?」
篠田「・・・・あのさ//」
拓海「ん・・・?」
篠田「ごめんなさい!!」
拓海「へっ・・・!!」
篠田「私・・・ずっと誤解してた・・・。あの日のこと・・・」
拓海「・・・由加理に聞いたのか?」
篠田「・・・うん//」
拓海「そうか・・・。もう気にするな・・・。あの時は俺も悪かったんだ。俺1人じゃ一ノ瀬を殺れなかった・・・お前に頼らなかった俺がバカだったんだ・・・」
篠田「ううん・・・//一ノ瀬の言葉を信じた私が悪かったのよ・・・//仲間を信じられなかった自分が・・・憎いよ・・・//」
拓海「麻里子・・・//」
拓海は麻里子を抱き寄せた。頭を優しく撫でながら優しく呟く…。
拓海「辛い思いさせて・・・ごめんな麻里子・・・//ずっと辛かったよな・・・」
篠田「そんなこと・・・いわないでよ・・・ウウッ(泣)」
拓海の肩に涙が溢れた・・・。
拓海「我慢しなくていいよ・・・全部・・・全部俺が受け止めてやるから・・・」
篠田「拓海・・・ウウッ・・・ウワーン!!!(泣)」
麻里子は拓海の抱き締められたままたくさんの涙を流した。拓海は何も言わずただ黙って抱き締め続けた。
篠田「また・・・前みたいに戻れるかな・・・ヒッグ(泣)」
拓海「戻れるさ・・・//」
篠田「また仲良くしてくれる・・・?//」
拓海「もちろんさ・・・//俺はいつでも麻里子と由加理は親友だと思ってる・・・//」
篠田「ありがとう・・・//拓海//」
麻里子は拓海の顔を見て優しく微笑んだ。目を真っ赤に染めながら・・・。天使のような笑顔。この笑顔に昔なんど助けられたことか。
拓海「笑った麻里子・・・//相変わらず可愛いな//」
篠田「・・・・ウウッ//照れるからやめてよ//・・・さてと」
麻里子は拓海から離れ涙を拭いて立ち上がった。
篠田「今日は帰るね・・//今度メールするから♪」
拓海「うん♪待ってるよ//」
篠田「じゃあまた・・・//」
そうして麻里子は家を飛び出していった。1人になった拓海・・・。嬉しくて嬉しくて仕方がなかった。拓海は嬉しさの余韻に浸りながら家を出ていった。
NEXT
TOPへ戻る
LaZoo掲示板
/
カオス・ストーリー2
/
3
トップ
総合テキスト投稿&無料HP作成
(C)
Chaos-File.jp