自殺の方法
自殺の方法

[1]首吊り
[2]練炭/ガス
[3]入水
[4]大量服薬/服毒
[5]飛び込み
[6]飛び降り
[7]刃物
[8]焼身
[9]感電
[0]
[?]宗教的
[?]専用機器
[?]安楽/尊厳
首吊り
自殺する手法として、男女を問わずもっとも多いのが、首をロープなど紐状のものによって吊り、縊死することによる自殺である。

「首吊り自殺は酸欠による窒息死である」と誤解されやすいが、首吊りで窒息死するケースはわずかである。実際には、首吊りをすると頚部が斜めに自身の体重により圧迫されるので、大動脈(頸動脈、脊椎動脈)の流れが妨げられて脳に血液が回らなくなり、脳が酸欠(急性貧血)を起こして失神し、そのまま死に至るのがほとんどである。首に紐を掛けた直後から脳への血流は悪くなり意識が遠のき、約10秒で意識を失う。意識を失ってから心停止するまでには数分かかるが、意識を失っているので苦痛は少ないといわれている。

しかしながら、致死率が高いとはいえ、もしも未遂に終わった場合、脳が酸欠を起こした時点で脳細胞の破壊が始まっているために、植物状態や認知症、体の麻痺などといった重い後遺症を残してしまう可能性が高い。

また、首を吊る際の衝撃で頸椎骨折や延髄損傷などで即死(または即失神)する場合がある。自殺ではないが、日本などで行われる絞首刑「落床式首吊り死刑台」に多く見られる。

練炭/ガス
練炭を使った練炭自殺と排ガスを車の中に導き込む自殺はどちらも一酸化炭素中毒を利用した自殺方法である。一酸化炭素によって赤血球の酸素運搬能力が低下し(この段階で激しい頭痛に見舞われる)、脳が酸欠を起こして失神し、そのまま死に至る。ただし首吊りと違って死に至るまでの時間が長いため、死ぬ前に発見されて未遂に終わる可能性が高い(発見現場が決まって僻地であるのはこのためである)。ただし、一酸化炭素中毒を起こした人の肌はピンク色をしているため、ただ寝ているだけと思われて自殺と気付かれにくい。この事から「キレイな姿で死ねる」と言われ、ネット心中などにおける練炭自殺の人気の要因となっている。ただし実際は酸欠で死ぬため全身の筋肉が弛緩し、首吊りと同じく尿失禁、便失禁などが起こりうるので、必ずしも綺麗に死ねるとはいえないだろう。

首吊りと同じく、酸欠によって脳細胞が破壊されるために、未遂の場合、植物状態や認知症、体の麻痺や感覚異常などの重篤な後遺症を残す可能性が高い。

かつては、家庭用ガスとして一酸化炭素を多く含む石炭ガスが使われていたので、ガス管をくわえたり部屋にガスを充満させて自殺をした人もいた。しかし、現在の家庭用ガスは毒性の無いプロパンガスか都市ガスになっているので、この方法は不可能であり、爆発事故を起こす危険もある。

入水
入水は海や川などに身を投げ、窒息死を試みる自殺方法。古くからある方法の1つで(古代ギリシアの女性詩人サッポー(サッフォー)も失恋の末に海へ入水したという説がある)ある。

最初の苦痛が大きいので、決意が弱い人は苦しみから思わず水面に顔を出してしまって未遂に終わり、それ以降自殺を怖がるようになった例さえある。

死に至る過程は、息苦しくなって思わず息を吸い込もうとするために、気管に水を吸い込んでむせる。それを何度も繰り返しているうちに、酸欠により失神する。そして脳に酸素が回らない状態が続くことで死に至る。最初の苦痛は絶対に避けられないが、それを通り過ぎると(時間にして1?3分間であり個人差がある)感覚が麻痺するために苦痛は感じなくなると言われる。未遂に終わった場合、他の酸欠による自殺と同様、脳や神経に重い障害が残る可能性が高い。

冬の川や湖など水温の極端に低いところで入水した場合、低体温症により死亡するまでの時間が延びて、他の人に救助される可能性も高くなる。

艦船が沈没する際に艦長が艦と運命をともにするという事がある。氷山と衝突したタイタニック号の例が有名。かつてイギリス海軍やその伝統を受け継いだ日本帝国海軍でも広く行われた。

大量服薬/服毒
精神疾患などの治療を受けている人が、処方された薬を大量服薬して自殺を図ることがある。その際、大量のアルコール飲料を併用していることもある。家族や友人が薬を服用しており(特に三環系抗うつ薬など)、かつ自殺願望やうつ症状を持っていたり、リストカットなどの自傷行為を頻繁に行ったりするような状況の場合、注意が必要である。大量服薬をした場合、服用後の経過時間が比較的短い場合は、胃洗浄を行うのが一般的であるが、服薬量や経過時間、意識状態などによっては胃洗浄を行わないこともある。発見・処置が早ければ後遺症が残らないことも多いが、気道閉塞を伴っていた場合などは死に至ることもある。その他、誤嚥性肺炎、低体温症、肝障害、腎障害、長時間筋を圧迫することによる挫滅症候群などの合併症が生じることもある。

農薬や洗剤などの化学物質、毒物を飲むことで自殺を試みる場合もある。飲んだ物質により死亡する可能性は様々であり、対処法、後遺症も違う。一般に吐かせることが有効だと言われるが、飲んだものが石油系製品や強酸・強アルカリ性の物質の場合、吐かせるのは禁忌である。強酸・強アルカリ性の物質を飲んだ場合は、飲んだ時点で食道や胃の細胞が破壊されていることが多く、消化器官に後遺症が残る場合がある。

大量服薬や服毒を図った人を発見した場合は、救急隊員に、飲んだ薬の種類や飲んだものをなるべく正確に伝えることが大切である。大量服薬を行った者が処方されている薬の一覧表(お薬手帳)などがあれば持参するとよい。ゴミ箱から飲んだ薬の包装シートが見つけられることもあり、これも参考になる。

飛び込み
車や鉄道などへの飛び込みによって自殺を行う飛び込み自殺は、死体の肉片や血液が周囲に飛び散るために周囲へ与える影響や印象も大きく、自殺後の死体は悲惨なものとなる(高速で走行する新幹線の場合は更に凄惨で、瞬時に跡形も無く粉砕されるという)。未遂に終わった場合でも、試みた時点で四肢が切断されていたり、切断されなくとも大怪我を負っていることがほとんどなので、残りの人生を車椅子などに頼って生きなければならないことが多い。また、稀なケースとして、レールと車両の隙間に入り無傷で助かる場合がある。通勤・通学途中や帰宅途中の駅で飛び込み自殺に及ぶことが多く、割合が高いのは、男性のサラリーマン。

鉄道への飛び込みは多くの利用客に影響を与えるほか、鉄道事業者も多大な経済的損失(車両の破損等の直接的被害よりも、振替輸送や遅延による特急料金の払戻し等の間接的被害が遥かに大きい)を被ることから、社会問題の一つになっている。例えば、2005年6月の山手線車両に男性が飛び込んだ時は、45分間にわたって運行が停止し、利用客約11万人に影響があった。JR東日本が受けた被害総額は数億円と推定されている。しかし実際には、鉄道会社が賠償を求める権利を行使しないことが多い。これは、前述の通り、あまりにも賠償金が高すぎるため、一般市民の場合、遺族が到底払えるような金額ではないからである。

しかしながら、西日本鉄道などの私鉄の中には、実際に賠償金を請求した例もあり、自殺した後も残された遺族に対して大きな経済的負担を強いる。

鉄道会社側も、酔っ払いが線路に転落することなども含め防止する目的でホームドアの設置等の対策を取っているものの、技術的な問題もあって既存路線への追加設置は進んでいない(詳しくはホームドアの項を参照)。また踏切から飛び込むことも多く、この場合は、列車が近付いていればいるほど、防ぐのが難しくなる。

飛び降り
ビルや崖、滝などの上から飛び降りることにより自殺を試みる方法。投身自殺とも言われる。自殺の名所と呼ばれる場所のほとんどは、この飛び降り自殺がよく行われる場所を意味する。落下地点の第三者が巻き込まれることがある。

刃物による失血死
刃物による失血死を試みるケースも少なくない。これはリストカット等の自傷行為を行っている人が少なくないことに由来する。失血死を試みる人、自傷による失血死をした人には実際に自傷行為経験者が多い。

静脈を切断した場合は、切ってから死に至るまでの時間が長いので、その間に誰かに見つかって未遂に終わることが多い。また、自殺する際の苦痛も大きい。ただし、心臓や動脈を切った場合は、出血性ショックにより死亡する可能性がある。なお、後述するが、死ぬのが目的ではなく自傷行為そのものが目的であったとしても、出血がひどくて失血死をしてしまう場合もある。

切ったのが静脈の場合、発見・対処が早ければ後遺症が残ることは稀である。切ったのが動脈の場合は、一刻も早く止血する必要がある。健康な成人の場合、体内から半分の血液が失われると死亡すると言われている[6]。ただし失った血液量にかかわらず、傷口が深い場合は神経が破損している場合や、そうでなくても切った傷跡が何年も残る。

また、日本においては腹部に刃物を突き刺す切腹を行う者もいる。切腹では失血が直接の死因になることは少ない。太い血管を的確に切断することが困難であり、さらに突き刺した刃物が傷口に栓をする状態になるからである(突き刺した後、真一文字に切り裂くなど傷口を広げれば失血死の可能性はあるが激痛を伴うため実行できる者は稀である)。切腹による死因は内臓の損傷によるショックとされる。

発見した場合は、たとえば腕を切っているのならば、脇をタオルや包帯など細長い布で止血する(詳しくは止血#止血の方法を参照)。 なお自殺にかかわらず事故の場合も含め、腹部に刃物などが刺さっている場合、無理に抜こうとすると、かえって傷口を広くする場合も多く、また傷に、血液が流れ出さないよう「栓」の役割も兼ねている刃物を抜いてしまうため、失血死する可能性が高まる。発見した場合は一刻も早く救急に連絡し、体温低下によって体力が消耗するのを防ぐために毛布などをかけて体温を保つ。無理に揺り動かすのは傷口が広がる可能性があるために良くない。

焼身自殺
自らの体にガソリンや灯油をかけ、火をつけて行う焼身自殺もある。広範囲な熱傷、気道熱傷を伴い死にいたることも多いが、死に至るまでの期間も比較的長いことが多く、疼痛や苦痛は激しい。また、救命される例も多いが、急性期には集中治療を要し、その後も何度にもわたる植皮術を行う必要があり、その治療費用は莫大なものになる。回復後も四肢機能の低下や美容的問題などの後遺症を残すことが多い。

焼身自殺は、死そのものよりも見る者へ与えるインパクトの強さを狙った、過激な宣伝・抗議手段の1つとして行われる場合もある。例えば、韓国の反日デモにおいて焼身自殺を図った男性や[7]、ベトナム戦争当時のベトナム政権による仏教徒弾圧に対する抗議のためにビデオカメラの前で焼身自殺したティック・クアン・ドック(釋廣?)師などが知られている。左翼思想を持つロックバンド、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの初アルバムには炎に包まれるティック・クアン・ドックの写真が載せられている。

感電
自分の体を感電させることによって自殺する方法。電気事業が開始されてから著しく増加した。電気事業が開始された時は、電気の危険性が世に知られていなかったため、誤って送電線に触れて死亡する事故が相次いだ。これも自らの意志によって命を絶ったということから自殺に分類される。現代では発展途上国を除けば事故による死亡は希で、ほとんどの場合死ぬことを分かった上での自殺である。


銃が身近にある場合、即座に自殺を決行出来き、殺傷力も申し分ないため良く使用される。例としては軍人が自殺する場合など(実戦で役に立ちにくい拳銃が自決用と揶揄されるほど)。また銃の所持に寛容なアメリカでは自殺手段の半分以上を銃が占めるという。日本では銃は銃刀法によって厳しく取り締まりが行われているため、銃による自殺は極めて少ない。
宗教的な自殺
いわゆる殉教。一部の宗教である種の死によって魂が救われる説くため発生する。自爆テロや即身仏、生贄など。

専用機器による自殺
アメリカの病理学者が製作した自殺装置によって自殺した人もいる。この自殺装置は3本のボトルとそれぞれの流れを調整するタイマーからできており、ボトルにはそれぞれ生理食塩水、麻酔薬(ペントソール)、塩化カリウム水溶液が入っている。まず点滴のように静脈に針を刺し、食塩水を流す。次に自殺志願者がボタンを押すと、食塩水が麻酔薬に変わり、志願者は眠りに入る。さらに数十秒後、麻酔薬から塩化カリウム水溶液に変わり、死亡するというものである。ただし、これは不治の病気などに悩む人がなるべく苦しまずに死ねるようにと作られた尊厳死のための装置として作られた。尊厳死を認めるか否かは別として、使う本人を死に至らしめると言う点から単純に「自殺装置」と呼ばれるが、上記の目的から考えるとこの呼び名には語弊がある。

安楽死/尊厳死
自殺希望者が取れうる選択肢は、どれも痛みや苦痛を伴うものばかりで躊躇し苦しみ続けている現状がある。麻酔などを利用し安らかに死ねる環境の提供が求められている。


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