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カオス・ストーリー23

AKBで小説?僕の仕事はマネージャー?
第13話

パチン!

乾いた音が廊下に響く…、サトシに残された最後の理性が拳を平手にした
一瞬の出来事に目を開き、頬を抑えながら思わず固まる峯岸


峯岸「へ? ちょっと、サトシ? ま、まさか…ははっ、怒ったりしてな…」

サトシ「ちょっと調子に乗りすぎだ」


バチン!

さっきよりも強く、大きな音が響く


峯岸「っ!! ま、待ってサトシ! ねぇそんな怖い顔しないで、まだ言いたいこと言ってな…」

サトシ「これ以上お前の口から聞く言葉なんかねぇよ」


そう、峯岸の本当に言いたいことはただの文句では無かった
最後の一言さえ言わなければおそらくその思いは伝わったはずだった…


峯岸「もっと私のこと相手してよっ!」


目に涙を浮かべながら、本当の気持ちを叫ぶ峯岸

最初に並べた文句は半分本気であり、もう半分は照れ隠しのつもりだった、ケンカ腰の口調もそう

しかし、その言葉たちはサトシに通じなかった
サトシにしてみれば普段の峯岸のようなバライティ感覚で話してくれればこうはならなかっただろう
そして、『サトシは絶対怒らない』という峯岸の思い込み、最後に言ってしまった余計な一言
さらに、ほんの少し事実とずれてる峯岸のツッコミ…

事実、考え、しゃべり方…
わずかなズレの積み重ねが、そのままサトシの怒りの蓄積につながってしまったのだった


叫んでまで伝えようとした峯岸の思い…、だが、完全にキレてしまったサトシには伝わらない


サトシ「ははっ、わがままだな、おい!」

バシン!

サトシ「おめぇの言うみたいに、今から風俗行くの面倒くせえしな!」

バシッバシッ!

サトシ「相手してやるよ…こい!」

峯岸「痛いっ! ぃや、放してっ!」


髪の毛をつかみ、休憩室の方へと引っ張っていく


峯岸「っ、ねえサトシどうしたの!? 落ち着いて! 怒らせちゃったなら謝るから!」

サトシ「謝ったって許さねえけどな…」

峯岸「ごめん…本当にごめん! ごめんなさ」

サトシ「うるせえ! ちょっと黙ってろ!(バシン」

峯岸「っ!!」


人が変わったようなドスの利いた声、優しさなんて微塵も感じ取れないビンタ、今まで感じたことのない威圧感…

初めて見るサトシの様子に、峯岸は恐怖で震える

峯岸(これからどうなっちゃうの…)


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