板野監禁生活
第6話
「どうして?・・なんで泣いてるの?・・」
さっきまで怒りが収まらなかったし殺意すら湧いていた・・でも男の涙を見ると
何故か怒りも殺意も消えてしまった
「え・・あ・・泣いてた・・」
男の方も自分が泣いていた事に驚いている・・涙を拭って板野を見つめるが
涙は止まらず声が出ない・・
「・・とりあえず・・座ろう?・・ね?・・」
まだなんとも言えないけど男は悪い人では無さそうな気がする・・自分の体を
心配して泣いてくれたのは母以外で初めて見た・・もちろん男が嘘を言って
いる可能性もあるが今はどうも怒る気がしない・・戸惑いながら板野は手を
ひいて男と共にベッドに座る。男はしばらく涙が止まらなかったがその間
何をするでもなく板野も男が落ち着くのをただ待っていた・・
どれぐらい時間が経っただろう・・男は落ち着いたが何も話さない・・板野も
自分から何か聞いたりはしないが喉が痛くて水を取りに入った時男の分も
とってきて「はい・・」と水を渡し「ありがとう・・」と一言だけ言葉を交わした
「俺は・・」
しばらくして男が自分から口を動かす
「俺は・・ずっと生きててつまんなくて・・大学入ったけど何も変化なくて・・
もう死のうって思った時・・初めてともちん見て・・その時生まれて初めて・・
心から何か燃える物が出て来て・・それからずっとともちんの活躍だけを
楽しみに生きて来て・・でも最近人気が高まるのと同時に疲労がテレビの
こっち側にまで伝わってきて・・それが凄い嫌で・・悲しくて・・辛くて・・
俺の生きがいになってたともちんに無理して活動して欲しくなくて・・それで・・
それで・・ともちんが一人になるタイミング見計らって悪いけど気絶させて・・
ここに連れて来た・・」
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