?由依との奏で?
第25話
俺がトイレから帰ってくると柏木先輩は携帯をいじっていた。
しかし俺が帰ってきたのに気付くとさりげなく携帯をしまってこう言った。
柏木「そういえば、部活の時に私がレッスンするって言ったわよね?」
翔太郎「そうですね?」
柏木「じゃあ、今日家で聞かせたい曲があるから、いらっしゃいよ?」
どこか断れないような、強い口調だった。
俺は口が渇いたのでコーヒーを飲む。
柏木先輩の口元がかすかに笑っていた。
翔太郎「先輩?」
柏木「ん? ああ、なんでもないの。だから親御さんに連絡しときなさい?」
翔太郎「え、ええ…」
俺は柏木先輩の促すままに親に連絡を入れ、コーヒーを飲み干し、席を立った。
そして柏木先輩の家へと向かうのであった…。
(なんか、熱い…?)
柏木先輩の家は家から二駅ほど離れたところにある。駅までの道中の時点で俺の体には異変が起き始めていた…。
柏木「顔、赤くなってるわよ?」
翔太郎「は、はい…?」
この時俺は、体が熱く、頭もボーっとしてしまっていた。
(そろそろ、かしら…?)
柏木先輩はそんなことを考えながら時計を見るのであった…。
柏木先輩が俺のコーヒーに入れたのは…媚薬だった。
はぁっ はぁっ
歩くごとに俺の息は上がって行った。
(なんだ…?体熱いし下半身が疼く…。)
俺が耐えている間に柏木先輩の家についた。
柏木「入って?」
翔太郎「先輩…親御さんは?」
柏木「あぁ、出かけてるみたい…」
俺は柏木先輩の部屋に通された。
そして柏木先輩は俺にまるで暗示をかけるのかのように俺に問いかけた。
柏木「翔太郎、演奏がうまくなるには…恋をするのが一番早いんだってよ?」
俺は体が火照っていて話が半分くらいしか耳に入っていなかった。
翔太郎「え…?」
柏木「陽菜のこと、好きなんじゃないの?」
この時の俺は性欲を処理してくれたら誰でもいいとすら思ってしまうほどだった。
それ故に、俺は柏木先輩の質問にぼんやりと反応し、先輩の言葉がさも自分の考えであるかのように刷り込まれていった。
柏木「陽菜に彼氏がいるのは知ってるよね?」
俺はうなずいた。
こじはる先輩には彼氏がいた。
部活でも人望の厚く、俺自身も尊敬している竜先輩だった。
柏木「じゃあ陽菜を翔太郎くんのモノにするにはどうすればいいと思う…?」
俺はただ獣と化した自分の本能のまま答えた。
翔太郎「こじはる先輩を…ほしい…です…」
柏木先輩はこの時、満面の笑みをうかべて俺にこうささやいた。
「私も協力してあげるから、寝取っちゃいなよ?」
俺はそのあとの柏木先輩とのやり取りをよく覚えていない。
覚えているのは、こじはる先輩を寝取るやり方を綿密に指示され、熱く火照った体を引きずって帰ったことだけであった。
俺が帰ったころ、柏木先輩は電話をかけていた。
柏木「陽菜?そろそろ翔太郎クンからアプローチが来るんじゃない?」
小嶋「ほんとに~?あの子かわいいから一度食べておきたかったんだよね~♪」
柏木「あんたの本性がばれたらめんどくさいからほどほどにしてよ?」
小嶋「わかってるって♪ 竜の相手もそろそろ飽きてきたところだったし?」
柏木「じゃあ、ホテルの場所だけ間違えないでね!それじゃ!」
ついに俺の過去の事件が動き出したのであった…。
NEXTタイトルトップTOPへ戻る