?由依との奏で?
第23話
一夜明け、由依は眠りから覚めた。
由依は気を失ったまま、朝を迎え、俺は由依に寄り添っているうちに眠ってしまったのだった。
由依「翔太郎! 翔太郎!!! 起き!」
翔太郎「う…んっ」
由依「あんた制服ないやろ!!! 帰らな!!!」
翔太郎「あああああ!」
時間は7時を回っていた。
由依「早よ帰らな!!!」
翔太郎「ありがとう! またあとで!!」
由依「うちのことはええから!」
俺はあわてて家に帰る。
案の上、母は激怒していた。
麻里子「朝帰りなんて、いい身分になったものね?」
翔太郎「その説明は後でするからさ!!!」
俺はあわててシャワーを浴び、制服に着替えた。
麻里子「まぁ、若いからいっか♪ いってらっしゃ?い!」
機嫌がころころ変わるのがうちの母である。帰るころには忘れててくれよ…なんて思いつつ、俺はバス停へと走って行った…。
バス停では由依が待っていてくれた。
由依「ああ、間に合った!」
翔太郎「しんどかった…」
由依「うちかってなんかうまく歩けへんかった…」
翔太郎「たぶんこれからはそういうのはなくなっていくと思うよ?」
朝から昨日のことを話しながら俺たちはバスに乗り込んだ。
これから、また新たな問題が湧き上がるのも知らずに…
ここから物語は過去に遡ります。翔太郎の過去を、恋を、情熱を、悲しみを、ご覧ください…。
?二年前?
授業終了のチャイムが鳴る。
俺は教室を飛び出し、部室へと向かう。
急いで機材を用意し、教室へと運ぶ。
翔太郎「やべ?、今日のレッスンハマんないといいんだけどな…」
???「翔太郎?!!! 準備できたぁ?」
翔太郎「ああ! こじはる先輩! もうちょっと待っててください!!!」
小嶋「早くしなね?!!!」
こじはる先輩は俺の一個上の先輩だ。おっとりしていて、天然っぽい感じがするが、学校一の美人だ。
翔太郎「は?い!!!」
俺は準備を終え、部室へと向かった…。
部室に入るともうみんな整列していて、ミーティングを始めようとしていた…。
柏木「そろったかな?じゃあミーティングを始めます。」
二個上の柏木先輩は吹奏楽部のエースであり、部長である。
しかし、どこか黒い部分がある噂されていた…。
一通りの連絡事項を終え、柏木先輩が先生を呼びにいった。
しばらくして先生と柏木先輩が帰ってくる。
高橋「え?、これからコンクールに向けて、選抜メンバーを決めました。今から発表します!!!」
言い忘れたが、うちの吹奏楽部の顧問は高橋みなみ(たかはしみなみ)先生だ。
かなり真面目で、生徒からも信頼が厚い。
高橋「それでは、発表します!…まずは由紀!」
柏木「はい!」
いつも通り柏木先輩から名前が呼ばれる…。
それぞれ、演奏が上手と定評がある先輩たちの名前が呼ばれていく。
高橋「にゃんにゃん!」
こじはる先輩の名前が呼ばれた。
先生は何故だかこじはる先輩のことをにゃんにゃんと呼ぶ。
小嶋「は?い(бвб)」
ゆる?い返事だ。
俺は錚々たるメンバーの名前を聞いていた…。
高橋「あとは…翔太郎!!!」
俺は耳を疑った。
翔太郎「へ?」
高橋「へ?じゃないよ!今回の選抜には翔太郎を一年生では唯一入れるから!」
俺は驚いた。なぜなら、本来であれば、俺ではなく、秋元先輩が選抜に選べれるはずだったからだ。
柏木先輩が口を挟んだ。
柏木「先生、秋元さんの方が経験があって適任かと思いますが…」
先生は強い視線で柏木先輩に言い放った。
高橋「じゃあ今回で翔太郎は経験を積めるね!!!はい、終わり!」
先生はみんなを解散させた。
泣き出してしまった秋元先輩、呆然とする俺、そして、俺を鋭い視線で見る柏木先輩の姿があった…。
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