?由依との奏で?
第15話
俺と由依はいつしか当たり前のように一緒に登校するようになっていて、クラスでも付き合っていると噂にもなっていた。
いつものように俺と由依が登校すると…
優子「ねぇ、ねぇ、ねぇー!!!!! そこのおふたりさん!!!!」
優子がやってくる。相変わらずハイテンションです(笑)
翔太郎&由依「ん?/はい?」
優子「相変わらず息ぴったりね?♪ ほんと、リア充でうらやましぃ?!!!」
翔太郎「優子はリア充じゃねぇの?」
優子「そっ、それは… 決まってるでしょ!!!」
翔太郎「ふ?ん…」
この時、由依は俺たちの会話を少し不機嫌そうに見ていた。
(やべ、これって…嫉妬されてんのか…?)
俺は優子との会話を切り上げ、由依の方へ向かった。
翔太郎「表情、暗いよ?」
由依「ぷぅっ」
由依は顔を膨らませて見せる。
翔太郎「そんなに嫉妬しなくても…」
由依「嫉妬なんてしてへんもん!」
由依の拗ねた表情は本当にかわいい。
そしてちょっといじりたくなる自分にSっ気を感じるのであった。
俺はクスッと笑って拗ねた由依の顔を手ではさんだ。
ぷっという音がして空気が口から出てきた。
由依の顔が一気に赤くなる。
由依「もうっ」
翔太郎「ごめんごめん(笑)」
そんなかわいらしいやり取りをやっているところで梅ちゃんがやってきた。
梅田「はいはい?、みんなおはようございますね?!」
雄二「うめちゃ?ん! 今日テンション高くな~い!?」
雄二が反応したのはテンションだけではなく、ドアの外に誰かいるのを察知したからだった。
梅田「そうそう! みんなに、教育実習の先生を紹介しちゃいま?す!!! はっきり言って…美人さん! 梅田、嫉妬しちゃってます(涙)」
教育実習と聞いて、しかも美人と聞いてみんながざわめいてくる。
梅田「はいはい?、先生がはいりにくくなっちゃいうでしょ?!? じゃあ、先生、入って?!!!」
梅ちゃんに促されて、教育実習生が入ってきた。
???「ただいまご紹介に預かりました、教育実習をさせていただく柏木由紀です。短い間ですが、よろしくお願いします。」
俺は…この人を良く知っていた。
翔太郎「え…、な…んで…?」
俺の記憶が正しければ、この実習生の柏木由紀は俺の二個上の学年の先輩である。
そして…
(俺が部活を辞める原因となった女…)
俺は今の現実をただ傍観者のように受け入れるしかなかった…
朝のHRを終え、俺は動揺を隠すことが出来ずにいた。
何も知らずに歓喜し、実習生に話しかける男子に対して、身動きすら取れない俺を由依は見ていた。
由依「翔太郎? どうしたん?」
翔太郎「いや、なんにもないよ…」
由依「ほんまに? あ、先生がべっぴんさんやからって、照れてんのやろ?」
翔太郎「違う…」
由依「あ、そう…」
俺の態度が明らかに変わっているので由依も続けるのをはばかった。
本来、教育実習は大学の4年で行う。しかし柏木は特例で早く教育実習に来ることになったのであった。
柏木(久しぶりに学校に来たけど、何にも変わってない…。私がいたころに比べたら、男のレベルも落ちたわね…)
柏木はそう思いながら教室を去った。
由依「柏木…先生?」
柏木は廊下で由依に呼び止められた。
柏木「あら、どうしたの? えっと…」
由依「あ、私ですか? 私は今学期からこの学校に来た横山由依って言います。よろしくお願いします」
柏木「横山さんね♪ よろしく。どうかした?」
由依「先生はなんかほかの実習生さんに比べても若いんとちゃうかなって思いまして…」
柏木「ええ、実は私は大学2年なんだけど、特例で早めに教育実習を受けさせてもらってるの♪」
柏木はにっこりと笑って見せた。
由依「ほんまですか!? すごいんですね!」
柏木「そんなことはないわよ(笑) それより、横山さんはこの学校には慣れた?」
由依「ええ人たちばっかりで楽しくやらせてもらってます♪」
柏木「それはよかった♪ 実は私はこの学校の卒業生だから、もし何かあったら年もほかの先生より近いし、なんでも相談してね!」
由依「はい! ありがとうございます♪」
そういって由依は教室へ戻って行った。
由依が戻ったのを見て柏木はこうつぶやいたのだった…
柏木「横山由依…。今回はこの子を使わせてもらおうかしら…。」
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