?由依との奏で?
第13話
翔太郎「こういう時は…まずボウリングでしょ!」
由依「うん…」
由依ちゃんは少し財布を気にしながら答えた。
俺はそれを見逃さなかった。
そして、由依ちゃんの家の内情を知りたくなったのであった。
ボウリング場はガラガラだった。制服を着ていた俺たちはその中でもかなり目立ってしまった。
ボウリングのうまさは歴然だった。
なんと由依ちゃんはスコア100を超すことが出来なかったのだ!
由依「うう…」
由依ちゃんは恥ずかしげにうつむいた。
翔太郎「俺の勝ち♪」
由依「ん?、くやしい?」
翔太郎「じゃ、種目を変えて…カラオケでやっちゃいますか!」
由依「カラオケやな…?」
由依ちゃんが不敵な笑みをうかべた。
カラオケに移動する。正直、俺は歌にもかなりの自信があった。カラオケの採点機能でもコンスタントに90点台をとる自信があった。しかし…
由依「いぇ~い! 98点!」
開いた口がふさがらないとはこのことを言うのだろう。
驚異的な点数が叩き出されていく。そしてついに…
由依「100点!!!!」
やられた…
これまで人生で見たことのない数字だった…
由依「うちの勝ちやね♪」
Orzこの絵文字がよく似合う状態に俺はなっていた…。
カラオケでずたずたにされた俺ではあったが、由依ちゃんとのこのひと時をかなり楽しんでいた…。
翔太郎「じゃあ、お昼食べようか! 今回はカラオケ負けたから…俺がおごるよ。」
由依「えっ、ええよそんなの! 悪いし…」
翔太郎「大丈夫! 話してる間に払っちゃったから!」
これまでカラオケやボーリングに行って貯めたポイントを使ってちゃっかり会計を済ませていた俺だった。
由依「もぅ! お昼はうちが出す!」
ほっぺをかわいくふくらませて怒る由依ちゃんは本当にかわいらしい。
今振り返ったらこの時には由依ちゃんのことを意識していたのだった。
俺たちは外に出て、近くのハンバーガーショップに移動した。
話をしていくうちに由依ちゃんのことが徐々にわかっていった。
・歌が好きなこと
・実は牛丼やハンバーガーには目がないこと
・アルバイトで家計を助けていること
ここでは三つだけ上げるが、ほかにもいろいろ話し込んだ。
由依「うちのお姉が東京の人は危ないって言ってたけど、翔太郎君みたいにええ人もおるねんな♪」
翔太郎「いい人って…、そんなことないよ//」
由依「うふふ♪」
時間が過ぎるのは早いもので、すでに夕方になっていた。
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