君に、夢中に、させられて
第8話
次の日の撮影が終わり、
いったん帰宅したものの、
昨夜の一件を、母親に話せなかった。
話さなかったんじゃなくて、
話せなかった。
AKBという、リスクのある仕事を
それでも、親が認めてくれるのか。
それに加えて、
そういう体験を人に語ること自体、
恥ずかしかったし、
それを親に話す、だなんて、
なんだか申し訳なくて、何も言えなかった。
次の日の撮影が終わり、
いったん帰宅したものの、
昨夜の一件を、母親に話せなかった。
話さなかったんじゃなくて、
話せなかった。
「AKB」という、リスクのある仕事を
それでも、親が認めてくれるのか。
それに加えて、
そういう体験を人に語ること自体、
恥ずかしかったし、
それを親に話す、だなんて、
なんだか申し訳なくて、何も言えなかった。
次の日。
私は、全国握手会を迎えた。
自分を清楚なキャラとして、見てくれるファンには、
本当に申し訳ないような気持ちで、いっぱいになった。
おとといのショックを引きずらずに、
いつものような笑顔でファンと接することができるのか、
不安だった。
そして、昨日、気付いたのだが、
どうやら、男性と話すことに、
恐怖を感じるようになってしまったらしい。
これは、アイドルにとって、致命傷だ。
女性や子供でしょ? っていう、ファンはまだいいのだが、
男性ファンは、やはり恐怖感が抜けず、
精神的に、初めての握手会、以上の、緊張感を感じた。
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