Meeting and parting…
第7話
河西「あっ…」
篤斗「ご、ごめん!い、痛ぇ…」
勢い良く手を離してしまったのでまた激痛が…
それにしても厄介な部分を怪我してしまったな…
ほとんど体が動かせない。
しかも、まだ高校に入学したばっかりだっていうのに…
とことんついてない自分を心の底から恨んだ。
この先どうなっていくんだろう…
今後がかなり心配になってきたぞ…
河西「それじゃあ、私はもう帰るね…」
篤斗「ありがとうな…」
河西「ううん…お大事に^^」
篤斗「おぉ^^」
何でだろう…
急に寂しくなってきた…
午前12時――
何でだろう…
まったく眠たくない…
いつもならもう爆睡してる時間…
篤斗「おかしいなぁ…」
河西の手を握ってからずっとドキドキしていた…
もしかしてこれが恋なのか…
今まで生きてきた中で1度女子と付き合った事が無かった。
篤斗「河西…」
でも、今は前とは違う…
考えてみればずっと河西の事が頭から離れなかった。
篤斗「今から電話してみようかな…」
俺は携帯を取り出し電話を掛けようかと思ったが…
篤斗「そういえば…河西の電話番号知らねぇ…」
さっき聞いてればよかった…
篤斗「明日…告白してみようかな…」
俺は何て言おうか考えているといつの間にか寝てしまった。
午前10時――
2時間も寝すぎてしまった…
今頃、みんなは授業受けてんだろうな…
早く退院するには常に安静にしている事。
篤斗「よしっ!今日は河西に告白するぞ!」
??「威勢がいいね?」
篤斗「ん?」
目の前のカーテンの後ろからおじいさんの声が聞こえた。
とても弱々しい声だった。
篤斗「うるさくしちゃってすいません…」
お爺さん「大丈夫だよ…」
篤斗「おじいさんはどうしてここに?」
お爺さん「末期のガンでね…いつ死んでもおかしくないんだ…」
篤斗「そうだったんですか…」
末期のガンか…
俺のおじいちゃんも同じだったな…
おじいちゃんは俺が小学5年生の時に亡くなった。
おじいちゃんとは、ほぼ毎日電話で話していた。
毎回、電話の最後に必ず言っていた言葉がある…
「篤斗…諦めたらダメだぞ…」
死ぬ直前に会いに行ったときも同じ事を言っていた。
お爺さん「ふられても諦めたらダメだぞ…」
篤斗「…はい!」
この言葉でかなり勇気付けられた…
俺の思いをそのまま伝えよう…
俺は河西が来るのをひたすら待った。
午後12時――
特に何もする事が無い…
ただただ時間だけが過ぎていく。
篤斗「暇だなぁ…」
ピピピッ!
突然、鳴り出した音と同時に医師達が部屋に入ってくる…
俺の目の前で心臓マッサージが行われる。
俺は急に怖くなったきた…
看護婦「大丈夫ですか?」
篤斗「は、はい…」
そして…
ピィイイーー
医師「午後12時36分…ご臨終です…」
そこにいた俺を除く全ての人が下を向いていた。
俺は改めて「死」は残酷な事だと教えられた。
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