Meeting and parting…
第5話
篤斗「誰にもばれないようにしないとな…」
俺はかなりゆっくり歩きながら河西を探す。
もし誰かが部屋から出てきたら終わりだ…
俺はトイレや洗面所を隈なく探すが河西は居なかった。
携帯で時間を確認するともうすでに12時を回っており
減点は確実だった。
篤斗「あぁ…入寮してまだ1日も経ってないのに…」
でも、もう過ぎた事は仕方ないので
気持ちを切り替えて河西を探し続けた。
もう一度トイレに探しに行こうとしたその時だった…
バタンッ!
勢いよく後ろの部屋のドアが開いて誰かが出てきてこっちに向かって走ってくる。
篤斗「ん?河西?」
河西「松下君!助けて!」
篤斗「ちょ、ちょっと待てよ!何があったんだ?」
河西「話は後で…とにかく逃げよう!」
河西と話していると、河西が出てきた部屋から2?3人の男が出てきた。
何があったのかはまったく分からないがとにかくやばい感じがしたので
俺は河西の手を握って全力で走った。
相手も走って追いかけてくる…
河西「ちょっと…はぁ…早いってば!」
篤斗「仕方ねぇだろ!追いかけられてるんだから…」
階段を降りて自分達の部屋がある1階に着いた。
河西「ねぇ!」
篤斗「はぁ…はぁ…」
河西「もう誰もいないよ?」
篤斗「え?」
後ろを振り向くとさっきまで俺達を追いかけていた奴らの姿は無かった。
何とか逃げ切れたみたいだ…
篤斗「ていうか…なんで3年のとこに居たんだ?」
河西「…」
篤斗「言いたくないのか?」
河西「うん…」
篤斗「そっか…なら別にいいけど…」
河西「ごめんね…迷惑掛けちゃって…」
篤斗「気にすんなって!でも、今後は気をつけてくれよ?」
河西「うん…分かった…」
篤斗「とりあえず部屋に戻るぞ」
河西「うん…」
とりあえず部屋に戻って寝ようと思っていたが汗をかいていたので
服を着替えていると…
ガチャッ
河西「あっ…」
篤斗「あっ…」
河西は顔を赤くしてドアを静かに閉めていった…
篤斗「めちゃくちゃ顔赤かったな…」
その後、着替えが終わって寝ようと思っていたら…
コンコンッ
篤斗「はい?」
河西「入るよ?」
篤斗「いいよ」
ガチャッ
河西「おじゃましまぁ?す…」
篤斗「服散らかってて汚いけど…」
河西「私の部屋より全然綺麗だよ^^」
篤斗「そうなの?じゃあどんな感じか見に行こうかな?」
河西「絶対ダメ?(笑)」
篤斗「ですよね…」
河西「さっきはごめんね…」
篤斗「もういいよ…」
河西「松下君ってやさしいんだね…」
篤斗「まぁな(笑)」
河西「ちょっとスッキリしたなぁ?じゃあもう寝るね^^」
篤斗「おやすみ?」
河西「おやすみぃ?」
篤斗「俺も寝るか…」
俺は明日の準備をして布団の中に入り、眠りについた。
朝――
篤斗「あぁ?眠い…」
現在、午前7時…
俺は洗面所で顔を洗った後、食堂に来ていた。
俺以外にも何人かの生徒が既にご飯を食べていた。
その中に柏木の姿が…
柏木「おぉ?い^^こっちこっち!」
思わずドキッとしてしまった…
俺は柏木のいる席まで行き、柏木の座っている前の席に座った。
柏木「昨日は大変だったみたいだね」
篤斗「まぁな…」
柏木「どうしたの?元気ないみたいだけど…」
篤斗「えっ?別に…」
俺はある事を気にしていた…
それは昨日の3年生達がここに来るかもしれないという事。
もし来たら面倒な事になる。
それが心配だった。
20分後…
篤斗「ごちそうさまでした…」
柏木「ごちそうさまでした^^」
篤斗「じゃあ部屋に戻るわ」
柏木「私も戻るよぉ?」
篤斗「じゃあ一緒に戻るか?」
柏木「いいよ^^」
こうして柏木と2人で部屋に戻ると河西の泣き声が聞こえてきた…
篤斗「河西?どうした?」
河西「グスッ…グスッ…」
柏木「何かあったの?」
河西「何にも…グスッ…無いよぉ…」
篤斗「1人で抱え込むなって…何かあるんだろ?」
河西「…」
河西は何も言わないまま部屋から出て行ってしまった。
結局、何故泣いていたのかまったく分からないまま
高校で初めて授業を受けた。
午後4時…
担任「さようなら?」
和樹「篤斗?このあと暇?」
篤斗「わりぃ…用事あるから無理だわ…」
和樹「そうか?じゃあまた明日な^^」
篤斗「おぅ!またな^^」
俺は河西の相談に乗ってやろうと思っていたが
どういう風に話しかければいいか分からなかった。
今日は何回か廊下で会ったが一回も話していない。
さっきから頭の中でシュミレーションはしているがどれもうまくいかない。
篤斗「どうしようかな…」
ここで予想外の出来事が…
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