お天狗様と一緒！第一章・呪いと祝福☆

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｢はぁ…｣

土日のお天狗様事件でろくに寝れてないまま学校に
別に居つく分には構わない
でも…なんであのお天狗様はあたしの部屋で寝るんだろう…何されるかわかんなくて余計ろくに寝れない

｢やほー！色｣
｢旭ちゃん…おはよぉ?｣
｢なんか…見ない間にやつれた？なんか顔疲れてない？？｣
｢やっぱり？｣
｢なんかこの世の終わりみたいな顔だよ！｣
｢あー…｣

そりゃそうだ
家にお天狗様が居ついてそれもあたしにとり憑いたんだもん色々と疲れるよ

｢大丈夫？｣
｢なんとか｣

でも
お天狗様と一緒に住む事になったと言っても…信じてなんかくれないよなぁ…

｢そいやー！今日転入生が家のｸﾗｽに来るんだって！｣
｢へー…時期的に珍しいね…どんな人か見た？｣
｢んー…後ろ姿だからわかんなかったけど背が高くて頭真っ白でちょっと悪そうな感じ！｣
｢悪いって…｣
｢すっごい偉そうに喋ってたんだって｣

背が高くて
頭が白い
そんでもって偉そう？

｢まさか…ねぇ？｣

思考を過る人

｢ぁv神崎おはようvV｣
｢松本君おはよう｣
｢まっちゃん相変わらず朝からハート飛ばしすぎ！｣
｢うるさい！旭！おれは神崎に挨拶してんだよ！｣
｢色。気を付けて…今流行りのｽﾄｰｶｰが来た｣
｢あははι｣

彼は松本慶太君
どうやらあたしが大好きなんだってついでに言うと旭ちゃんの幼なじみ

｢今転入生の話してたんだろ？｣
｢うん、松本君はその転入生の事見た？｣
｢うん。神崎vV職員室に行った時にすれ違って…睨まれた｣
｢変な顔してたんじゃないの？まっちゃんの事だし｣
｢旭…オレが変な顔すんのは神崎vの前だけ！って何回言えばわかるんだよ！｣

ﾌﾟﾝﾌﾟﾝ怒る松本君

｢色。早くこいつ息の根止めてよ｣
｢あはぁι｣

苦笑いしか返せません

｢でな！男のオレが言うのも何なんだけどよ…奴めちゃくちゃ格好良かった…目は切れ長で鼻筋通ってて唇なんか薄くて形よくて…美青年の申し子みたいな｣

格好良くて
切れ長で
鼻筋通ってて
薄くて形がいい？

なんか…いやな予感

｢と言う訳で転校生の天狗寺薫君だ｣
『皆宜しく』

終わった
今の一瞬にして終わった
なんで今目の前に家にいるハズのお天狗様がいる
それも制服着てなんの違和感もなく今黒板の前にいる

｢あー…で天狗寺君は神崎の親戚なんだ｣
｢はっ…はぁ？！｣
｢神崎も置いて来るなんて白状な事今度からするなよー｣
｢ぇ？え？？｣
｢そんな訳だから天狗寺君は神崎に任せたからな｣
｢せんっ！｣
『宜しくのぉ？色』

てろてろと歩き
あたしの席の隣に腰を下ろしたお天狗様に小声でそっと話し掛ける

｢お……天狗寺君｣
『薫でよい…良い名前じゃろう？万里子に付けてもろうた』
｢てか何しに!!｣
『一緒におらんと主の何が幸せかわからん。だからわざわざ儂が出向いた』
｢だからって…｣
『話は後じゃ…周りが騒がしいてたまらん』

ぷつりと途切れた会話
傍に寄り添う体温が
なんだかすごい
違和感を感じる

過ぎる事一時間

｢ちょっと色?親戚なら｣
｢神崎の知り合いだったんだなー｣

なんの話で
話のネタがわかる二人に

｢ごめん二人共！ちょっと失礼するわ！｣

喋られる前に天狗寺君もといお天狗様を拉致り屋上に
ついた瞬間人気のない影がある場に引きずり込む

｢お天狗様ぁ！｣
『なんじゃ逢引きか？』
｢そうじゃなくて！…色々説明して下さい！｣

すっとぼける
お天狗様に詰め寄る
『さっきも話したじゃろうて…主の事を知る為にわざわざ来たんじゃよ』
｢だからって生徒になんなくたってよくありません？！｣
『師の方が良かったか？』
｢それは…ちょっと｣
『あからさまな反応些か不満はあるが…別にナニするつもりは毛頭ない』
｢でもっ｣
『主はそのまま過ごせばよい…儂はそれを見るだけじゃ』

詰め寄るあたしを横に流しアスファルトに横になり空を見上げたお天狗様

｢女の子に…手を出したらﾀﾞﾒですからね？｣
『なんじゃそれは』
｢約束｣
『ぅむ…どうでもいいが…もーちぃっと色気のある下着を付けよ』
?｢エッチ！｣

とても不思議なお天狗様

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