お天狗様と一緒！第一章・呪いと祝福☆

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放課後◇碧サイド◇

｢おい神崎！｣
｢ん？｣
｢お前さぁ…｣
ベタな語りから始まる
ﾘﾝﾁ告知
どーでもいいけど
俺、あんた等
知らないんだけど

この間のねぇちゃんの事件からやたらと三年から絡まれる
その度に樹さんに助けられて来たけど…どうやら今日はないみたい
だからこれは
自分でヤレって事？
んーそれにしてもうちの学校熊なんかいたんだ

｢聞いてんのかよ！｣
｢あ、すいません。聞いてません｣
｢ふざけんなよ！｣
｢て、ゆーか文句あるんならさっさと掛かってきません？どうせそのつもりで来たんでしょ、先輩？｣

精一杯と言うか
いつもの様な喧嘩口調
だってさ
どうせそーゆー用事なんだし手っ取り早く済ませたい

｢てめぇ…普段ならヤられるとこだけどな！今日は三年の熊田さんがいるんだ！簡単にはいかねぇからな｣
｢三年の熊田？｣

ずぅーんとでかい図体に
ガラの悪い人相まさしく熊

｢あぁ…皐に投げられた柔道部の主将じゃん｣
｢なっ…なんでそいつを知って…｣

狼狽える熊田

｢それの立ち会い人やってたの俺｣
｢あの時の立ち会い人はメガネの野郎だったぞ？！｣
｢俺、眼鏡かけます｣

口籠もりひくついて
黙り込むで
皐関係は大抵

｢なかった事にしてくれ｣
｢はぁ？！熊田さん！！｣
｢こいつ一人ならまだしも…藤ノ木が友人つーのが俺には無理だ｣
｢だ…でもっ！｣
｢あのおっかないのに投げられるのはもぅ勘弁なんだよ！｣

逃げ帰る熊田
皐が絡むと大体はこぅなる
あいつ
見かけと内面が全然違う
鬼だから

｢で？｣

残されたのは
三年のいつもの人達で
そろそろ…

<また貴方方ですか？>

ぬっと出た樹さん

｢ふぎゃ!?出たぁ、いつもの強い人!!｣
｢樹さん｣
<碧様もいい加減いちいち喧嘩買われるの止めたらどうですか？平凡な毎日嫌いではないでしょ>
｢俺はそうしたいんだ…でも逃げるのも人間としてねぇ｣
<利口にできているのが【人間】ですよ>

後はいつもの後の祭り
にしても相変わらず樹さんは強いなぁー…

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