お天狗様と一緒！第一章・呪いと祝福☆

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もし日常でありえない現実にあった時貴方ならどうしますか？
それもうっかり
その人に気に入られちゃたら最悪ですよ？

とりあえず私。
神崎色(ｶﾝｻﾞｷｼｷ)はいきなりなっちゃた状況に言葉さえも忘れました

『遅い帰りじゃな』

たまたま何もなかったから
寄り道せずに帰宅して
機嫌良く
自室の部屋を開けたら
人らしき人間があたしの机の上に座ってこちらを見て笑っている

《…って言うか誰？》

なんでいるかはとりあえず置いておいて頭に浮かんだ言葉を飲み込んだ
頭の中では人だと理解したけど多分違う類だと思う

だって白い髪と言うより銀色みたいにキラキラ光る肩までの髪
黄色い色の猫の目に
おおいに目立つ長い鼻
後は白い着物に赤い数珠
もーなんかある人物を思い出すような風貌の人

『儂の顔に何か付いておるのか？』

クククっと笑いながら口を開いた人
だからあたしは思い切って

｢貴方一体誰ですか？｣

聞いたすると机に優美に座る人はまた笑い

『覚えておらんのか？』
｢覚えてない？｣
『ほれ主の祖父母の家で儂に逢うておるじゃろうに』

鼻で笑いながら黒い扇で口元を隠す

｢おじいちゃん家で？｣
『覚えておらんのか？神棚におるのにのぉ』
｢神棚…ぁ…天狗のお面｣
『ようやく思いだしおって仕方ないの』
｢てか！あのお面神様いたんだ？！｣
『罰当たりな…主の祖父母は代々儂を祭っておる氏子の家系なんじゃ』
｢ならおじいちゃんって神社とかの人？｣
『まぁのぉ…そして儂が主の家におる御神体の天狗じゃ』
｢へー……………って天狗様なの？！｣
『相変わらず愉快じゃのう主のボケ具合は』

楽しそうに笑う【天狗様】

｢で！その天狗様が何しに都会までいらっしゃったんですか！｣
『ぅん？普段主等神崎に世話になっておるからのぉ…孫の代に褒美を取らせに来たんじゃよ』

まだ少し笑いながら傍に寄り手を取りあたしの左腕に朱色の数珠を付けた

｢褒美？｣
『神崎栄える様…幸せになるまで一緒におると言う事じゃ』
｢ぇ？それって軽い呪いって事じゃないんですか？｣
『どこまで主は不届き者だ…まぁ…主の数珠が切れるまでは帰る気はないと言う事だけは確かじゃな』

ﾆﾀﾘと企みながら笑って天狗様に

｢おか…おかあさぁ?ん！！｣

他に助けを求める事したできないあたしがいました

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