雨の日から始まった
雨の日から始まった
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「雨なんか大嫌いだ…。」
雨が降る公園で、俺‐仲村一弥‐は、傘もささずにベンチに座り、ずぶ濡れになりながらも呟いた。思えば子供の時からだ、雨の日には必ず不幸な事がおきる。
小学校の時は、雨の日には必ず転んだ。ヒドいときには骨折までしたものだ。小便をもらしてみんなの笑い者にされた事もある。
中学生になると、雨の日の不幸も更に悪化した。好きな女の子には告白もしてないのにフラれ、告白したら必ずフラれる始末。学校の器物は壊しまくり、みんなからは『破壊王』や『雨の日の不幸男』とか変なあだ名をつけられ、友達からも恐れられた。
そして今…。俺は高校2年生になった。
だが、それと同時に雨の日の不幸にも拍車がかかってきた。
初めてケータイを買った時は、一週間後の雨の日に道路に落としてしまい、原型がわからなくなるまで車にひかれた。他には、高校に入って一ヶ月後くらいに、たまたま女子更衣室の前を横切っただけで、タイミングが悪かったのか、覗き魔と間違われて、二ヶ月近く学校の女子生徒の殆どを敵にまわしてしまったり。雨の日にだけ数え切れない不幸がふりかかってきた。
「もううんざりだ…。」
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