青空に向かって <1日目>
青空に向かって <1日目>
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「沙梨那?おはよッ!!!」
「おはよ、杏奈♪もう大丈夫なの???」
「うん!!!もう平気平気♪」
小さい頃からの幼馴染みの崎口沙梨那は、私の最悪な頃に救ってくれた友達の中の1人だ。
今も結構心配してくれてる、私の唯一の友達だ。
これから私は、今まで地獄だった場所、「学校」に行く……。
今までの私だったら、多分あんな所には絶対に行かないと思う。
あんな所行くぐらいなら…死んだ方がマシだった……。
だけど、今の私は違う。「幸せ」を掴む為に、新しく生まれ変わった自分でこれからを歩み続けるんだから…!!!
「同じクラスならイイね!!!」
「そうだね!!!沙梨那と一緒のクラスならいつでも遊べるしね?♪」
「うんうん♪あっ!!いつの間にか学校着いちゃったね?!!」
とうとう…来てしまった……。地獄だった場所に…。
これから、どんな日々を送るのだろう…。
ここに来る度、憂鬱になる…。
毎日が最悪な日々ばかりで、イイ事なんか全くなくて、「幸せ」なんかどこにも見つかんなくて…ずっとここに来るのが嫌だった…。
けど、今こうやって、改めてここに立つと…なんだか初めてここに来た日を思い出す……。
まだ何も知らなかった、未知の世界に入り込んだ私を、一気に「地獄」へと引きずり込ませたここに…私はまた自分の足で来ている……。
「蒼井さん!!!」
ふと蘇る…この声を聞くと……あの辛かった日々を思い出してしまう…。
「加山先生……。」
「…もう大丈夫なのね???」
…はっきりと大丈夫なんて言えない……。アンタがちゃんとしてくれなかったから……。
「え、ええ!!!もっちろんですよ!!!あんな事、もう忘れましたよ?♪」
「そう…。」
なんでアンタがそんなに考え込むの!!???
教師ってそんなもんなの!!???
それとも何??心配とかしてんの???
…冗談じゃない……!!!アンタなんかに心配されるほど私はもう弱い人間じゃない……!!!
「先生、私達忙しいんでこの辺で失礼します!!杏奈、クラス表見に行こっ!!!」
「えっ…あ……うん…!!」
「杏奈、本当は辛いのにあんな人と無理して話さなくていいんだよ??!」
「沙梨那……。」
加山桜子先生は、私がいじめられていた時の担任だった。
先生は私がいじめられていたという話を聞いて、いじめていた人達ではなく、私に事情を聞いてきた…。
『蒼井さん…何かあの子達の気に障る事でもしたの???』
『……先生はあっちの味方なんですね………。』
『そうやって僻んだりするから、こういう事になるんじゃないの???!!』
『……。』
『あの子達はすごくイイ子なの…だからあの子達が一方的にこんな事するはずないの…』
『先生は…ッ……ある生徒とヤバイ関係になっちゃったから、あっちの味方するんでしょ???!!私、全部知ってるんですよ!!!』
当時、加山先生は斎藤一希という男子と身体関係になっていた。
もちろんそれは、事実を知る私しか知らない事だった。
『蒼井さん…なんでどうにか上手く解決しようと思わないの!!???そんなデタラメ言ったって…私は動じないわ!!』
デタラメなんかじゃない。
だって現場を見てしまったんだから。
2人が体育倉庫でヤッちゃってる所を…。
『斎藤君……もっと…私を抱いて……』
『先生…愛してる…』
『私もよ…斎藤君……』
『先生…この事バラしたら、俺転校しますから…』
『…分かってるわ……。』
信じられなかった…。先生と生徒がこんな事するなんて……。
だから私は黙ってた。誰にもしゃべらなかった。
だけど……何故か斎藤は転校した………。
そして…斎藤が転校した後から私はいじめられるようになった…。
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