死に沈むシニシズム
水瀬
LaZoo掲示板
/
カオス・ストーリー2
/
3
リ
作品
へ飛ぶ
リ
▼
へ飛ぶ
1頁
2頁
3頁
4頁
5頁
6頁
7頁
8頁
1ページ目
死ねば楽になれる。
今までそう思ったことが一度も無かったわけじゃない。友達だった人にイジメられるたび、イジメられて自分が独りになったんだと自覚するたび、私はどうして生きているんだろう、って考える。
だって今の私にとって日常は、生きている時間は、苦痛でしかないのに……それなのに生きている意味なんてあるんだろうか。こんな苦しくて辛い思いばかりなのに生きている価値なんてあるんだろうか。
だけど、結果として、
私は死ねずに生きている。
意味も価値もないのに。
苦しくて辛くて痛いだけでしかないのに。
結局ね、散々『生』を否定するようなことばかり考えているけど、それはただ単に自分が置かれている現状に考えることで、本当の、『死への願望』を抑えつけているに過ぎない。
少しずつ、欲望を解消していっているに過ぎない。
私はそれを自覚しているから、死なないんだ。
だから、私は、安易に『死』を選ぶヤツが心底ムカつく。たぶん無いものねだりに近い感情なんだろうけどね。
しかし、それとこれとは話が別だった。
今私が置かれている状況を簡潔に説明しようとするならば――それは昨日の放課後に遡る。
次→
最新
採点
リ
▲
へ戻る
LaZoo掲示板
/
カオス・ストーリー2
/
3
戻る
/
トップ
総合テキスト投稿&無料HP作成
(C)
Chaos-File.jp