囁き
囁き
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高校2年生の6月 梅雨としか言いようがない季節だった。
奈津美が自殺した
原因は全く分からない・・・
場所は学校の屋上。屋上から見える下の花壇に飛び降りた。
その花壇に三角コーンがいくつも並べられ、ロープを張られ、
その中の・・・何とも口に出して言えない様な
無様な姿の奈津美を 私は見てしまった。
私は頭の中が真っ白になるということはこういうことなんだと思った。
驚きすぎて涙も出ないし。何も考えられない・・・
現場にいる私の横で 隣のクラスだと思われる女子2人が
死んでいる奈津美を見ながら何か話している。
「・・・・すご・・・」「やばくない?・・・」
こんなときにすごいとかすごくないとか...やばいとか
言えるあんた達がすごいよ。奈津美が・・・人が死んでるんだよ?
警察と先生のの「教室にもどれ」「さがりなさい」という
言葉と共に、私は生暖かい風が吹いたのを感じた。
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