先輩と同級生。
先輩と同級生。
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そのまま先輩の家から飛び出した。
先輩…
本当に、好きでした。
すごくすごく、好きでした。
…誰よりも。
でも、あなたより愛しい人が現れてしまったんです。
あなたのおかげでこの気持ちが揺るぎないものだと気付きました。
本当に、ありがとう。
「…篠原?」
交差点で誰かに話しかけられた。声の主は…
「…かんざき…っ?!」
「お前そんな走ってどうしたの」
「あ…たし…っあんたに…言わなきゃいけな…ことが…って…!」「落ち着けっ!てか、俺も話あんだけど…つか公園行かね?ここじゃ話づらいし…」
「…うん」
少しだけ桜が咲いているが、まだ肌寒い公園。二人はベンチに座った。
無言が続く。
神崎…いつもの学校生活じゃ考えらんないくらい顔が真剣…
…あたしさっきまでの勢いどうしたんだろ…言わなきゃいけないのに、口が開かないよ…
「俺さ…マチと別れたよ。」
「…えっ」
「マチには悪いことしたと思ってる。好きじゃないのに付き合うなんて最低だよな…」
「…」
「でさ、俺別れたけど、別に篠原に俺と付き合えとは言わない。そりゃ俺は篠原好きだから付き合えたら…って思うけど、篠原にはあの先輩がいること知ってるし…篠原のこと…諦めることにしたんだ」
「…神崎あのね」
あたしも別れたの、と言おうとした時遮られた。
「だから明日からは友達やってくれるっ?!」
神崎は真剣な顔をいつものおちゃらけ顔に戻して言った。
「神崎ちが…っ」
「んじゃぁ、明日学校でな!」
「かんざ…っ」
「ばぃばーぃっ」
言って神崎はゆずから離れていった。
神崎の姿が、遠くなっていく。
ゆずの中で、何かが切れた。
「…神崎の…ばかやろーーーーーーーーーーーー!!!」
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