真冬のこいびと
真冬のこいびと
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「うちの店の隣の隣に『のえる』っていう喫茶店があるので、そこで待っててもらえますか?僕もバイトが終わったらすぐ行きますので。」
彼の店を出ると、雪がすごい勢いで降り始めていた。思わず空を見上げてしまうような、ロマンチックな降り方ではなく、わらわらと綿が大量に落ちてくるような感じだ。(おまけに水っぽいので落ちてくるスピードも早い。)こんな雪は瞬く間に地面を白く埋めつくす。明日にはもう積もっているだろう。
傘を借りようかと、店の中の浩行に目をやったが、彼は外に背を向けて働いていたし、どうせ二件となりにあるのだからと借りるのをやめた。
外との気温差のせいか、花屋の窓が曇っていた。その中はとても温かく見え、働いている浩行さえも温かい人間に見えた。
私は手で頭を覆い、雪を遮りながら喫茶店へと走った。
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