真冬のこいびと
真冬のこいびと
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「コーヒーが駄目っていう人は結構いるわよね。」 「そうですか。大学のやつからは馬鹿にされたりするんだけど。それに僕、かなりの甘党なんですよ。」
苦笑する彼の顔にさえ、私の胸は高鳴った。
「吉岡さんと一緒じゃなかったら、ケーキとかパフェまで頼みますよ。」
私は心の中で、彼はどういう意味でそう言っているのかしら、と思った。そして彼がおいしそうに甘いものを食べる姿を見たくなった。
「私にかまわず、頼んでいいわよ。」
「いや、いいです。子供みたいですもん。ただでさえ年下なのに弟みたいに見られたら嫌だし。」
彼はそう言ってまた苦笑した。私は彼と私の心は一緒だと確信した。このままいけば彼と私は恋人同士になるだろう。しかし、これから他愛無い会話を交わし、帰りぎわに彼から『よかったら、お付き合いしてくれませんか?』と言われるまで(今思えば、ものすごく思考が先走っていたと思う。彼が、もしそういう気持ちでなかったら私はどうなっただろう、と少し笑える。)私は我慢できなかった。ストレートに言ってしまった。
「私たち姉弟に見えるかしら?むしろ恋人同士に見えると思うわ。それに私はそうなりたいと思ってるんだけど。」
彼はくやしそうな顔をしたあとで笑った。
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