繋がりゆく想い……
繋がりゆく想い……
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俺の負け……だな。心が溢れ出しちまった。生きたいって思わされちまった。
なによりも、コイツと居たいって思っちまったんだ。俺は……
ポケットからカギを取り出すと、俺は智子の手にそっと握らせた。
「責任……取れよ。」
「え?」
「無理やり心の中をこじ開けやがって……。最期まで付き合って貰うからな……覚悟しろよ。」
そう言って振り返った俺に智子は最高の笑顔を見せた。
???三年後???
午後の陽射しは穏やかで、桜の花びらがちらりほらりと咲き始めている。
毎年この日にあたしはここに来る。あなたに会う為に……
「もう三年も経っちゃったんだね……」
立ち上る線香の煙りの中、手の平を合わせた後にあたしは呟いた。
まだ、あたしの中は祐樹でいっぱいだよ。半年しか暮らせなかったけど、たくさんの幸せをもらったんだよ祐樹から……
あたしね、やっと泣かないで祐樹と話せる様になったから、今日は少しだけ想い出話しようよ……昔のままの話し方で……
ねぇ、あたいがするコトって祐樹を驚かせてばかりだったのかな?あの日もそうだったよね……
今でも目を閉じると鮮明に浮かぶ、あなたの顔……
『お前、今なんて言ったんだ?』
『だからさ、あたいと結婚してって言ったんだけど……』
少しずつ、いろんな表情をあたいに見せてくれる様になったけど、あの時の顔は忘れられないな……
目をパチクリさせて、何か言いかけた口を慌てて閉じた。あたい、わかってたんだ……あの時、祐樹が何を言おうとしてたのか……
(わかってんのか?俺はもうすぐ……)
そう言うつもりだったんだよね?
あたい達の間でその言葉は禁句になった……
いつか訪れるその日まで、普通に……ただ普通に……それが二人の望みだったから……
きっと馬鹿にされて終わりなんだろうなって思ってた……けれど、あなたは
『お前がそうしたいなら、いいよ……』
そう言って恥ずかしそうに笑った。
書類を書くだけの結婚式。だけど、あたいは世界一幸せだって思ってたんだよ?そしてその日から、あたいは風見 智子になった。
あなたの愛を全身に受けて、これ以上望むものなんてない程、幸せだった……
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