昭和のコントに本物のヌードモデル
昭和のコントに本物のヌードモデル
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事務所にヌードモデル派遣の要請があった。
大人気のドリフターズの番組で絵画教室のコントをやるそうだ。
地域サークルや日曜画家からの要請よりも、
テレビ局での仕事は圧倒的に拘束時間が短い。
私は大歓迎だった。
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収録はスタジオ内の学校の教室風のセットを使って行われた。
机は全て外に出し、椅子は円く並べられた。
あとは黒板さえ映さなければ、ここは地域サークルの絵画教室ということになるのだ。
ただし、セットとして組まれたモデル台が異常に高い。教壇の上の教卓ぐらいの高さになっていた。
踏み台がわりの椅子が必要だった。
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リハーサルは簡単だった。
主役のKとS以外の出演者達はどこかの劇団員だろう。バラバラの格好で参加し、動き出すタイミングやカメラとの位置関係を確認していた。
私だけが本番通りだった。裸にガウンを羽織って部屋に入り、講師役のKのセリフのあと、モデル台に登ってガウンを脱ぎ、置かれた椅子に座った。
私の動作はこれだけ。当然のようにセリフはないし、椅子のうえでオチまで全く動かなくていいのだ。
つまり、いつもの仕事と何も変わらない。リハーサルをする必要がないくらいだった。
ちなみに、私は男女の受講生たちにお尻を向けて座っていた。
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リハーサルが終わり、出演者が別室で着替えて戻ってきたら、すぐ本番になった。
私がリハーサルから裸を指示されたのは、下着の痕が消えるのが間に合わないかもしれないと危惧されたからだった。
結果的には杞憂だったが。
一ヶ所、変更があった。
ガウンを脱いだら、全裸で椅子に座るのではなく、
腰にシーツを巻きつけて円い台に座ることになった。
裸になった私にシーツを巻きつけるのは講師役のKである。場馴れした講師という設定なのだから、さりげなくやらなければならなかったが、ぶっつけ本番なのに、一発OKだった。さすがだ。
この時、お尻がチラリと見えたが、続くシーンでも背後からしか撮らない。
ヌードモデルなのに、もったいない構図が続くのである。
一瞬のお尻だけでコントが終わってしまうのではないかと、視聴者は心配(?)しただろう。
なお、講師Kは、私の胸を真横に見るような位置に座っている。すなわち、私の正面は誰も見ていなかった。
若い男性受講生のSも、背中では満足できないが、他の受講生が真面目にデッサンしている以上、自分だけ前のポジションに行くわけにはいかない。
採点