SKE48が異世界に!??異世界冒険譚?
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第七話「才能の芽」
城内広場――
茉夏「ここでは、玲奈達と同じ様な素人が練習する場だ。もっとも普段はただの広場だが」
そう言って、茉夏は指を指す。
茉夏「明音。あそこに的が見えるだろう。とりあえず明音はあの的に矢を当てられるようにしなければならない。
明音は、弓を使ったことがあるか?」
茉夏の問いに、明音は弓の弦を触りながら言う。
明音「子供の時、遠足で弓道場に行ったことがあるの。結構上手かったんだよ」
茉夏「そうか。なら一応射ち方を教えておく。まず、矢筒から矢をとり、弓にセットする。そして、弓を引き、放す。……基本的にはこれだけだ。
弓矢にとって最も大事なものは集中力。焦らず、落ち着いて射つことだ」
明音「わかった。やってみるね」
明音は早速位置につき、右手で矢をとりだし弓にセットする。そして、弓を構え弦を顔の横まで引く。
スムーズな明音の動作に、玲奈と茉夏は感心した。
茉夏「……ふむ。中々様になってるな」
そして明音は右手を放し、矢を放つ。
射たれた矢は一直線に的に向かって……いかなかった。
見事に逸れた矢は地面に突き刺さる。
明音「あちゃー、難しいなあ」
茉夏「明音は大丈夫だろう。さて、玲奈。双剣を使うんだったな」
そう言って茉夏は腰に差した刀を抜いた。
玲奈「茉夏!?」
茉夏「ここには生憎練習人形のようなものはないからな。私が、相手になる。とりあえず剣を抜いて私に切りかかってみろ」
玲奈「え……!? ……うん」
玲奈は戸惑ったが、腰に差した二本の剣を抜く。
玲奈「こう……かな?」
玲奈は左手足を前に、右手足を後ろに構える。左足に重心を乗せるのを見て、茉夏は驚いた。
茉夏(やはり玲奈には才能と素質があるな……)
茉夏「さあ、かかってこい!」
剣道経験のある玲奈は、刀を持った相手と対峙することに緊張はしなかった。
息を吐き、前に走り出す。
玲奈(双剣だったら、こういう振り方がいいはず……!)
双剣を握る手に力をこめ、左手の剣で横へ切り払う。
玲奈「はぁっ!」
茉夏は攻撃を見切り、バックステップで避けた。
しかし、玲奈は止まらない。
更に右足を踏み込み、今度は右手の剣で切り下ろす。そして、右足を軸に体を捻る。
両手の剣で、力一杯に切り上げた。
茉夏は玲奈の連続攻撃を全て避けた。
玲奈「はぁ、はぁ、ど、どうだった……?」
茉夏「玲奈、お前……」
茉夏は驚いていた。
茉夏(何も教えずにここまで……。これなら、バトル権試験も望みがあるかもしれん……)
茉夏「よし、どんどん行くぞ」
暫く続けていると、茉夏の耳に明音の声が届く。
明音「やったあ! 綺麗に入ったー!!」
茉夏「なっ!?」
的を見て、茉夏は驚く。
的には、沢山の矢が刺さっていた。そして、的の真ん中にも矢が刺さっている。
明音「茉夏ー! 玲奈さーん! 見て見て! 凄いでしょ!」
玲奈「す、凄い……」
茉夏「ああ、これは予想以上だ。二人とも、想像していたより全然できるじゃないか!」
茉夏の言葉に玲奈と明音は照れる。
その時、広場にベルの音が鳴り響いた。
マルシ「城内にいる皆さんにお伝えします。これより、バトル権試験を始めます! 試験を受ける人は、受付に集まってくださーい!」
マルシが召集をかけている。
茉夏「む。もうこんな時間か。二人とも、受付へ急ごう」
明音「うん! やってやるぞー!」
玲奈(本当に大丈夫かな……)
玲奈達は、受付へと急いだ。
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