娘
娘
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時折、カタカタと揺れる車。そのなかで、安部はマキと唇を重ねていた。互いの顔に、サラサラと触れ合う柔らかな髪。マキの腰に腕をまわす。(なんて、細い……)折れそうな程、華奢な体……。甘い吐息……、優しい時間。マキの頬からアゴ、白く細い首へ、ゆっくりと舌を這わせる阿部。
「マキ……、気持ち……イイ?」言いながら、ニットの上から、マキの大きな胸を揉む。
「はっ……あ……、ナッチ……」答えるマキの声……、それは快楽に濡れていた。
床へ、もつれるように倒れる二人。マキのスカートの中へ手を入れる。
「濡れてる……」ささやく安部。そのまま、体をずらしマキの太ももへキスをする。ゆっくりと前進し、秘部へたどり着く唇。優しく唇をあて、舌で溝をなぞる。
「はあ……、ナッチ、あ、恥ずかしい」消えそうな声、しかし、溢れ出るマキの蜜。ゆっくりと舐める。
「ヒウ……ア……」クリトリスを優しく含み、舌でこね回し吸い上げる。安部の秘部からも、熱く蜜が溢れていた……
「ナッチ……、一緒に……あ……イキたい……」快楽にかすれたマキの声。流れる髪……。ワンピースをめくり体を合わせ、ゆっくりと動く……。柔らかく温かい粘膜が擦れて、激しい快感に浸る二人。
「あッ、ナッチ……、イッ……イク」互いに繰り返す絶頂……。
「マキ、私……また、イク、嬉しい、あう、イク……」溢れる蜜、淫らな声。どこへ向かうとも知れない車の中で、二人は体を重ね一時の快感に身を委ねていた。二人を乗せて、車は闇を走りつづける。
逃亡者、追跡者-------------
マンションの七階。(何が……?)サヤカは目の前の出来事が理解できなかった。立ちすくむサヤカの前で、レエルは黒人の手から鍵らしき物を拾うとドアを開けた。そのまま黒人の体を扉の中へ引きずり込む。
「中澤さん、七井さん、中へ……。他の娘。達がいるはずです。時間が惜しい」
男の声に、弾かれた様に駆け込む二人。部屋に入るとそこには、真里、加護、辻、マキ似の男、が縛られて、眠っていた。
「遅かった……か」響くレエルの声……
夜の街の中を疾走する銀のポルシェ。運転席に座り、狂気じみたスピードの車を操るレエルを助手席に座ったサヤカは見つめていた。真里の部屋にいたメンバーは、中澤ヨウコがレエルの指示した病院へ運んだ。
「レエルさん、何が……どうゆう……?」中澤の車に乗り切らないサヤカを部屋に残しておく訳にもいかず、仕方なく車に乗せたのだった。
「黒人の事?あれは足の指を撃った。弾が勿体無かったが……」黒人は縛られ部屋に置かれている。
「いえ、そうじゃなくて……」凄まじい加速。サヤカは車に乗った事をかなり後悔していた。
「事の始まりは、赤い粉……」
「媚薬……?」
「実際は強力な催眠薬です。媚薬作用は副次的なモノですよ」深夜に響く空冷フラット6エンジンの轟音。
「誰が……?」
「今、向かっている……。危険です。降りますか?」レエルの低い声。
「いえ……、マキとナッチに会いたい……」話すと唇が痛む……。だが、そんな事はどうでもよかった。ただ……会いたかった……。
走り続ける冷凍車。その薄暗い倉庫の中。抱き合う二つの影。
「マキ、私達どうなるのかな……」繰り返すキス……。温かな抱擁……。
「ナッチ……、わからない。でも行き先は……たぶん……」涙に濡れたマキの瞳。安部はいとおしく頭を撫でる。
「何処?きっと、皆が助けてくれるよ」
私がしっかりしないといけない……。安部は強く思う。ポロポロとこぼれるマキの涙。
「横浜……、横田基地……」必死で搾り出すようなマキの声。
「そんな……米軍基地……?」
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