当直室で
当直室で
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306号室で、大泣きしました。
言い返すことの出来ない立場と、いつも怒鳴っている主任に腹が立ってしょうがなかったんです。
ずっとずっと泣いて、ようやく落ちついて、病室の鏡をみると目が腫れています。
"あ?あ、こんなに腫れちゃって…。
でもまぁ、泣いてスッキリしたし。
あ、もうお昼だ。は?…午前中は、なんにもケアできなかったなぁ。
レポートどうしよう…。
ま、いっか。お昼食べようっと"
ナースステーションに戻ると主任の姿はなく、友達と看護婦が一人いるだけでした。
「ひろちゃん、私お昼行くね」
「お昼の休憩に行ってきます」と、そこにいる看護婦に報告し、財布を取りに更衣室に向かいました。
―――お昼から戻ったけど、その日はなんにもしたくなくて、
適当に「ちゃんとやってる振り」をして終わりました。
そのあと、また自分の病院で仕事があります。
"今日は整形外来かぁ。山下先生か…。泣き顔、見られただろうなぁ…"
夜診が始まる5時に少し送れて先生が来ました。
「今日の俺の助手は松ちゃんか。ヨロシクね。患者さん、入れて」
先生が遅れてきたせいもあり、6時過ぎまで忙しかったけど、そのあとはヒマになりました。
「先生、お茶どうぞ」
「…松ちゃんさぁ、今日泣いてたでしょ」
お茶を差し出す私の手を握り、じっと目を見て言いました。
「あ…ハイ。でも、あの…」
「三井さんはさ、毎回学生を泣かせてるからあんま気にすんな。な?」
手を離し、お茶をすすりました。
そのあとはちょこちょこと患者さんが来ましたが、7時には外来を終わりました。
先生は当直室へ行き、私は診察室の片付けをしました。
"は?、さっきはビックリしたなぁ。ちょっとドキドキしちゃった…"
他の学生も診察室の片づけを済ませたようです。
「松ちゃん、帰ろー!!」
「うん、ちょっと待って…あ、先生メガネ忘れてる…。先帰ってて、私先生に届けてくるから。バイバーイ」
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