穂乃香の長い土曜日・後編。
穂乃香の長い土曜日・後編。
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それとーー先生の《穂乃香は風呂場でするとエッチで可愛くなるな》。この揶揄も影響していた。その甘い言葉を反芻して現実逃避したい、という心理も働いてのことだろう。
なにせ、風呂場は穂乃香の味方なのだ。幾度となくここで先生に屈伏されたりもしたが、穂乃香もまた風呂場でなら、淫媚な自分を湯熱のせいにして多少大胆な行動を取れるのだ。事実、普通にベッドでセックスをするより風呂場でしたほうが、若干先生の余裕が無くなるように見受けられた。
それを自覚してか無意識にか、穂乃香は自嘲的な笑みを零す。
…結局先生との甘い思い出に浸りたいだけなのだ。“新城先生”に群がる友人達と自分の格差――つまり、自分の方が先生に愛されているということを確認したかったのだろう。
――先生の狙いは大体読めていた。淫らな熱をたっぷり与えて悶える穂乃香を無視し続ける。結果、我慢できなくなった穂乃香がはしたなく先生に行為を求める――とまあ、大方こんな筋書きだろう。
なら、期待を裏切ってやればいい。今日だけは先生の思い通りになるのは絶対にゴメンだった。
採点