穂乃香の長い土曜日・後編。
穂乃香の長い土曜日・後編。
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―「ただいま。」
「あー、先生、おかえりなさぁいっ」
「…ただい…ま?」
「おぉ穂乃まで、お帰り。…あれ、穂乃ぉ、何で先生と一緒に帰ってきてんのぉ…?」
ぎくっと肩が揺れる穂乃香とは対照的に先生は余裕の表情だ。
「帰りに会ったから一緒に帰ってきたんだよ。はい、おみやげ」
そう言って先生が皆にお菓子の袋を差し出した。
風呂場での艶事の後、しばらく微睡むようにくっついていた二人だったが、口実を実現するために本当にコンビニに出掛け、タバコと穂乃香のノートと、皆へのお土産を購入したのだ。
「…ふーん。」
訝しげな友人達の顔をろくに見ることのできない穂乃香はそそくさと元座っていた位置に戻った。
その後、“勉強会”が再開された。と言ってもほとんどがおしゃべりに費やされ、まともにノートと向き合っていたのは、新城争奪戦に参加しない穂乃香だけだったが。
相変わらずぎゃあぎゃあと先生に擦り寄る友人達の姿を見ても、穂乃香はもう焦ったりしなかった。そりゃ、ちょっとは悋気したが、先程のような凄まじい嫉みではない。至って涼しい表情のまま、残りの時間を過ごすことに成功した。
採点