淫乱ウーマン
淫乱ウーマン
美香


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あの陵辱から何日かが経っていた。岡江も普段と変わらない。時折見せる下卑た笑いを除いては。研修生達も不思議とあれから何の要求もしていなかった。それぞれの配属先で忙しいためなのだろうか。それならそれでいい。咲子も、あれは一瞬の悪夢だったと、忘れようと勤めた。だが、忘れようとすればするほど、嫌悪感と屈辱感、そして快感が蘇ってくる。仕事のある昼間はまだよかった。
仕事に没頭して忘れることもできた。だが、夜が来るたび忌まわしい記憶が咲子を、咲子の身体を責めた。それは屈辱の怒りとくやしさ、そして咲子自身は認めたくない、責められ従わされることの快感だった。そんなある日、咲子のパソコンに社内メールが送られてきた。岡江からだった。7時過ぎに倉庫に来るようにという内容のメールには、あの時の咲子の痴態画像が貼付されていた。咲子は指示に従うしかなかった。
<不安と不思議な期待感に胸を高鳴らせ、咲子は7時ちょうどに倉庫に向かった。倉庫の奥には普段とは違う、卑らしい笑いを貼り付けた岡江が待っていた。意図的なのかそれともこれが本性なのか、スーツを肩にかけネクタイを緩めた姿は、咲子に嫌悪感をもたらした。不潔だ・・・こんな不潔な男の言うことを聞くなんて。思わず寒気を感じた咲子は、ブルッと身体を震わせて両手で自分の二の腕を抱いた。その仕種を見て岡江は勘違いしたのか、低い声で、
「なんだ、びびってんのかよ。咲子ぉ。」
なんて馬鹿な男。それに汚らしい言葉遣い。咲子の嫌悪感はますばかりだった。こんな男を憎からず思っていたのか、自分は。「なんの・・なんの用なの?」
精一杯、いつもの口調で言葉を投げつける咲子だったが、それは岡江を喜ばせるだけだった。
「スーツを脱いで、下着姿になれよ。」 「な・・なんでそんなことを私が・・・」「嫌ならいいんだよ。あの画像をみんなに送信するぜ。」「そんなことしたら、あなただって!」
「俺は写ってないし、匿名を使うこともできるんだよ。会社の外から出せばね。」
 ぐ、と言葉に詰まりながらも(下着をみせるくらいなら我慢できる)と咲子は考えた。仕方なく、意識的にテキパキとスーツを脱ぐ。事務的に行なうことで自分を誤魔化しているのだが、咲子は気が付いていなかった。「ほぅ。色っぽい下着だねぇ。」その通りだ。この間の出来事で、年下の女達に馬鹿にされたのが悔しくて、ブランドものの下着を買ってきたのだ。赤い薄手のブラとショーツ。誰に見せる訳でもなかったが、咲子はせめてもの反撃と考えていた。そんな咲子の思いをよそに、岡江がパチッと指を鳴らし、
「もう、いいぜ。」と声をかけた。
倉庫の奥から、ダンボールの影から、男達が現れる。3人・・岡江を加えて4人の男が咲子を取り囲む。
「あ・・あなたたちは・・。」
咲子の脅えた声に男達が嘲笑で返す。
「俺達エリートはさ、ストレスが溜まるんですよ、いろいろと。」
「ストレスで仕事がうまくいかなかったら、会社も困るでしょう?」
「だから、会社のために人事課の咲子さんに僕らのストレスを発散させてもらおうと思って集まったんですよ。」
恐らくは打ち合わせてあったのだろう。男達が口々に勝手なことを言う。咲子はジリジリと後じさりして逃げようとしたが、背中がスチールラックにぶつかってしまう。スチールの冷たさが咲子に状況の異常さを認識させる。
 あぁ、この男達の目は・・・。私をまるでモノのように見ている。
 自分の身体の中の血がすーっと引いていく音が聞こえるようだ。だが、下半身がジンジンするこの感覚はなんだろう?咲子は認めたくなかった。こんな状況で、濡れて始めているなんて・・。
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