愛欲の序章
愛欲の序章
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「亜美……もういいよ」
ボクはそういって、亜美の顔をボクの股間から引き離した。
「え、いいの? だって……出てないよ。男の人は出さないとだめなんでしょ?」
不信げにボクを見上げる亜美。
ちがうよ、そうじゃないんだ……。
ボクは自分の中に、なんだかドロドロとした熱い塊があるのに気がついた。
それは切なくて同時に向け所の無い憎悪のようなもので、
ボクの身体をバラバラにしてしまいそうだった。
ボクは乱暴に亜美を仰向けに横たえると、上から覆い被さった。
「あん……」
甘えた亜美の声が、ボクの野生に火を付けてしまった。
もしかしたら処女じゃない、嘘を付かれたという気持ちが、
止めようも無く膨れ上がり内側から爆発した。
「あっ……ああっ」
ボクの肉棒は、乱暴に亜美の肉襞を掻き分け、内部へと侵入した。
先端がぬるぬるとした粘液に包み込まれていく。
2、3度腰を前後に動かしたが、それ以上は入っていこうとしない。
いらだつボクに比べて、亜美は冷静だった。
ボクのペニスをそっと手で誘導してくれた。
ボクは(やっぱり処女じゃないんだ、経験があるんだ)
と思い込んでしまったが、それは間違っていたんだ。
そんな彼女のやさしさにも気がつかず、ボクは思い切り腰を突き出した。
「あくっ! イッ、痛いッ」
ボクのペニスが彼女のヴァギナに沈み込もうとしたとき、亜美は悲鳴をあげた。
拘束されている両腕をボクの首に巻きつけ、自分の方へと引き寄せた。
亜美が肉体に力をいれたので、
先ほどまでの淫らなほどの滑らかさは失われていた。
(くそっくそっ! やってやる! それっ、それぇ)
ボクは彼女の変化に気付きもせず、
ただひたすらに彼女を犯すことしか考えていなかった。
無言で、歯を食いしばり、股間を亜美にぶつけていく。
亜美の中は想像以上に暖かい、いや熱いくらいだ。
その上、きつい。
体重を乗せるようにしないと、亜美の中に入っていくことができない。
ボクは亜美の両足を抱え上げて腰を浮かせ、のしかかるように突き上げた。
「ああーーっ!」
亜美は、喘ぎとも悲鳴ともつかぬ叫びをあげる。
(くそぉ、感じるのか、この淫乱女めぇっ)
ボクの中の凶暴な野獣がボクを支配していた。
さっき、亜美を宝石のようにやさしく扱うと誓ったばかりなのに、
ボクはその宝石を乱暴に強奪しようとしている。
「ああぁぁ……ああぅぁぁぁ……はうぅぅ」
亜美の両腕に力がこもる。ボクは亜美に重なりながら腰を振りつづけた。
(出るッ!)
射精感が、奥から熱い精液がペニスを伝い、
先端から飛び出そうとする感覚が、体中に広がっていく。
ボクは亜美からボク自身を抜き出すと、白い肌の上に欲望の塊を噴出させた。
快感が、ボクの身体の中をすさまじい勢いで広がっていった。
なぜ亜美の中で射精しなかったのか、ボクにも判らない。
もしかしたら、ボクの精液で亜美を汚したいという願望があったからなのかもしれない。
驚くほどたくさんの白い粘液が、亜美の腹や胸、顔にまでもふりそそいだ。
ボクはその時見せた亜美の恍惚とした表情が忘れられない。
ボクらはベッドで抱き合っていた。
(もちろんボクのザーメンは拭き取った後だ)
「ごめんね」
「ううん……いいの」
シーツには、小さな血の染みができていた。
亜美の言葉は嘘ではなかったのだ。
なのにボクは……。それでも亜美はボクを許してくれた。
本心から許してくれたと思う。交わした言葉は少なくても、
あの時、たしかにボクと亜美の心は繋がっていたんだから……。
これがボクと亜美のはじめての体験。
そしてこれがボクと亜美との愛欲の日々の始まりだった。
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