玉の輿奮闘記
玉の輿奮闘記
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話しにくそうに、でもしっかりと伝える意思も表しながら、祐介は続けます。
「金だけが目当てじゃなかったにしても、あんなにあからさまに玉の輿志願されると悲しくて、結婚が決まってからじゃないと、うちは見られたくなかったんだ・・・」
言いづらそうに、祐介はそう言いました。
お母さまと私は、すごくびっくりしていました。
お父さまは、思い当たる節があるようで、「あの子かな?」という顔でした。
少し空気がはりつめ、誰もが、なにか言おうと一生懸命探っていました。
「さな、クッキー持ってきたんだよな?」
祐介が沈黙を破ってくれました。
「じゃあお茶にしましょうか。
桂にお茶とお鞄を持ってこさせますね。」
よかったです。
お母さまも表情を一気に明るくしてくださいました。
それを見て、私の顔も緩みます。
それから私のクッキーを食べて、和やかにお茶を飲みました。
想定外だなんて思ってたのが嘘のように、楽しく過ごせました。
そして、お母さまのおっしゃるのに甘え、今晩泊めていただくことになりました。
「母さんよくしゃべるだろ・・・」
夕食後、祐介の部屋でくつろいでいたら、祐介が私にこう言いました。
私の真意を伺うように、私の顔を凝視しています。
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