玉の輿奮闘記
玉の輿奮闘記
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いつになくやさしい祐介に、少し戸惑いもありましたが、うれしい提案なので、素直に受け入れました。
「じゃあどうぞ?」
促されるまま、洗い場の椅子に座りました。
「目と耳隠してね」
指示通り、目を閉じ、耳を手で覆います。
ぬるいシャワーが髪の毛を濡らしていきます。
どうにかなりそうな気配もなく、普通にシャンプーをしてくれているみたいで、ほっとして、祐介に身を任せました。
シャンプーが終わり、リンスにとりかかりはじめたとき、とても嫌な予感がしました。
「そんなにつけなくても大丈夫だよ・・・」
びっくりするくらい大量にリンスをつける祐介を振り返りながら言いました。
「そうなの?
さなは髪の毛長いからいっぱいいるんじゃないの?」
確信犯なのか、ただの天然か、全く読めないくらい淡々と話す祐介。
「もう足りてるよー。
背中までリンスだらけだよ?」
鎖骨あたりまで伸びた髪から、リンスを含むお湯の雫がつたって、背中のみならず、全身リンスでぬるぬるです。
「ほんと?」
祐介が背中に手をまわします。
「すごいぬるぬるで、なんかえっちな感じじゃない?」
含みのある顔で、祐介が笑います。
確信犯だったと、今気づいても遅いのに・・・
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