チョコより甘く
チョコより甘く


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「お前、そんなにバレンタイン楽しみにしてたの?」

してたよ。

「知らない」

皆まで言わせないで。
彼氏の手を振り払う。

「ごめんって。
バレンタインって男がプレゼントもらうときで、なんか照れくさくて、あんまり素直に楽しみに思えないんだ・・・」

少し決まりが悪そう。

「お前が俺にプレゼントくれるのは、ほんとはどきどきするよ」

振り払った手を再び握られる。
その手を引っ張られ、私は簡単に彼氏の腕の中におさまってしまった。
せっかく着たコートを脱がされる。

「ほしいもの考えとくから・・・」

軽いキス。

「機嫌なおせよ」

ぎゅっと抱きしめられる。
単純だと思うけど、心地よい腕の中で、私はうなずいた。

「じゃあ仲直り?」

わざとらしく握手を求める彼氏に、吹き出してしまった。

「いいよ?(笑)」

仲直りの握手。

「帰るのもやめるよな?」

帰る理由がひとまずなくなった。
私はうなずいた。

「今日のところはね?」

軽口をたたいてみる。

その後、夜ごはんを食べて、彼氏はバイトに出かけた。
私はテレビも見飽きたので、お風呂に入って寝ることにした。

よく寝ていたのに、もの音で目が覚めた。
時計を見ると、午前8時。
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