見つかっちゃって
見つかっちゃって


6ページ目

そう言われて髪をやさしく撫でられると、また次もがんばってみようという気になってしまいそうで、困る。
そうじゃない。
誤解をとかなきゃ。
髪の毛を撫でてもらいながら、おとなしくなついてる場合じゃない。

「あんな・・・」

とはいうものの、何からきり出していいのかわからず、言葉につまってしまう。
言わなきゃ。
頭がぼんやりして、うまく言葉がつむげない。

「お掃除したいの?
さなが読んでたあの小説みたいに?」

もじもじとしている私の言葉を待たずに、主人がこう言った。
ぜったいこんな誤解はとかなきゃ。
慌てて首を横にふった。

「ちゃうねん・・・
あれな・・・
っあ・・・」

私の髪を撫でていた主人の手が、すうっと背中を撫でて、下にさがり、今度はおしりのあたりを撫でている。
思わず身をよじった。
そのとき・・・

パァン!

「ぁああっ!」

大きな音と、自分の出した大きな声に驚いて、一瞬何が起こったのかわからなかった。
あとからわき上がってきた、おしりのじんじんする痛みで、今、主人が私のおしりを打ったのだと気付かされた。

「じゃあこういうのがいいの?
おしおきやろ?」
←前 次→
最新
採点
戻る トップへ
総合テキスト投稿&無料HP作成
(C)Chaos-File.jp