メタルな覚醒 ?
メタルな覚醒 ?
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序章 桜舞う公園で
夜
日本のある市にある公園の中の道を、一人の少女が歩いていた。
道は芝生の中を貫くように伸びている。
少女はその道を右手に黒いケースを持って、少し重そうにゆっくりと歩いていた。
この公園には桜の木が多く、舞う花びらが少女の長く黒い髪に触れる。
「夜桜…かぁ。…もしかして、秦泉寺も見に来てたりして…。今日の朝の時、まだもの足りないって感じだったし……」
少女は歩きながら上を眺めて、独り言をつぶやいた。
夜と桜という幻想的な闇に、彼女の言葉が溶ける。
しばらく少女は歩いて、彼女は公園の中の目的地に着いた。
広いこの公園の北側にある、街灯があってぼんやり光っている場所。
そこにはベンチがあり、何枚かの桜の花びらが上に乗っていた。
「ふぅ…。さてと、練習練習」
少女は花びらの上からベンチに座り、持って来た黒いケースを膝の上に置いた。
そしてパチッ、パチッと止め具を外しケースを開ける。
そこに入っていたのは銀色のフルートだった。
街灯の光りに照らされ、明るく銀色に光っている。
少女はそれを取り出し、口に当てた。
彼女はこの公園の近くにある中学校の吹奏楽部員で、ここには自主練に来ていた。
何故夜の公園なのかと言えば、少女の家はマンションなので音が迷惑になるからである。
少女は息を吹き込み、音を鳴らそうとする。
その時、舞い散る花びらの先の闇で何かが動いた。
「ん…?何?」
少女はそれに気付き、口からフルートを離してその空間を見た。
位置は道の脇にある低い柵の向こう、芝生が敷いてあるところだ。
少女は少し怖かったが、好奇心が働きベンチから立ち上がった。
フルートを小脇に持って、一歩足を前に踏み出す。
シューー…
突如、そんな音が暗闇の向こうから聞こえてきた。
少女はビクッとなって足を止めた。恐怖感を覚えたがすがる物がなく、フルートを強く握った。
シューー………ザッ!
またあの音が暗闇に響いたかと思うと、その動いた物は闇の向こうから一気に、街灯の光りがある少女の所に飛び込んで来た。
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