メタルな覚醒 ?
メタルな覚醒 ?
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いろいろな事が一瞬の内に起きて頭がぐちゃぐちゃな少女は、ただ女性に見とれてしまっていた。
「…うん?ちょっと、返事ぐらいしてよ」
女性は歯を見せて笑う。
その言葉に少女は小さくうなずいた。
「あっ…、だっ大丈夫です…。あっあの、あなたは…」
「何者ですか?って聞きたいの?そんな質問お断り。忘れてもらう事が増えるだけだよ」
そういうと女性は一気に踏み出し少女に詰め寄った。
少女は驚いて後ろに下がった。
ベンチの端が足に当たる。
「わっ忘れる?それってどういう事ですか?」
少女は、また優しく微笑んでいる女性を見て言った。
「言葉のまんま。今見た事は忘れてもらうよ。それも精神的にじゃなくて、物理的に」
そういうと女性は、さっき蛇に噛まれた方の腕を少女の顔の高さで伸ばした。
指が真っすぐに少女を向く。
「ぶっ物理的?」
少女は怯えて、裏返った声を上げた。
つまり誰にも言わないでね、じゃ済まない事なのだ。
何をされるのか…。
「そんなに怯えなくてもよろしい。ちょっと指をおでこに置いて…はい終わり!だからさ」
そう言って女性は、一歩前に踏み出して少女のひたいに人差し指を当てた。
指が触れた時、少女は女性の指の温かさと共にもう一つ何かを感じた。
それはこちらから向こうへ、向こうからこちらへ何かが流れているというそんな感じだ。
少女はそんな変な感じにとっさに女性を見た。
見ると女性は驚いたような顔をしていて、もう片方の手を口に当てていた。
何か予想外の自体らしい。
「ん……、この感じ。そうだ、扇とか他の人に触った時の感じ…。まさかアンタ…?」
女性は指を少女のひたいに当てたまま一人で呟いた。
それはとても驚いている感じで、同時にワクワクしている感じでもある。
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