悪魔天使マクア
悪魔天使マクア
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今日も一日が終わった。ショウにとっての平凡な一日が。
ショウは聖桜華高校に通う高校二年生だ。幼い頃に両親を事故で亡くし、今は唯一の家族である姉の嵐子(らんこ)とアパート暮らしをしていた。
ショウは、学校で目立っている訳でもなく、普通の高校生として生活していた。成績は中の上、運動もそこそこ、友達も人並み以下だがいるにはいる。
ショウにとって、今の生活というのは心地のよいものだった。上に立つこともなく、下にいることもない『普通』とは、この世の最高の至福だと、ショウは信じていたのだ。
そして、ショウが幸せだと感じていた『普通』は、まもなく砕かれることになる。ある悪魔によって…。
「あら、ショウさん。お帰りなさい」
「ん、ただいま、初音さん」
家の前で話し掛けてきたのは、ショウの姉的存在の宮東初音(くどうはつね)だった。黒いショートヘアとロングスカートが似合う。常に遊び回っている実の姉の嵐子に代わって、いつも面倒を見てくれる。因みに嵐子と初音は幼なじみである。
「今日は早いですね」
「用事があるからって、掃除サボってきた所だから」
「あ、悪い子発見」
「いやいや、本当に用事があるんだって。デパートのバーゲンがあるからさ。よかったら初音さんも行かない?」
「え…、え?」
初音は頬を赤く染めた。
「えと…そ、それは、デートの…お誘いです…か?」
「え?…まぁ、それに近いかな。あ、もしかして駄目だっ――」
「行きます!是非ともお供させてください!」
「は、はぁ…」
「じゃあ、私これからおめかししてきますね!少しの間待っててください!」
そう言って、初音は一目散に走り去っていった。
――流石は元陸上部だな。
そんなことを暢気に思いながら、ショウはアパートの階段を登って行った。
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