オレ、ときどき○○
オレ、ときどき○○


3ページ目

砂場に居たのは、傷だらけで毛
が黒く変色した猫だった。
首輪がないから、野良だろう。

「綺麗にだけでも…してやるか」

俺は、小さな野良猫を抱える。
見た目以上に軽い。握っただけ
で砕けそうな手足が、何となく
この野良猫の生き様を表してい
るように感じた。

家に帰るとすぐに猫を洗った。
血が幾重にも重なり、変色した
毛を戻すのが大変だった。

俺は立ち上がり、猫に背を向け
て台所に歩き出す。

「ありがと…」

少し高い男の声が聞こえた。
俺は、声のした方を振り向く。
そこには、灰髪の少年が一人
正座して座っていた。
←前 続編投稿
採点
戻る トップへ
総合テキスト投稿&無料HP作成
(C)Chaos-File.jp