罪と罰?eternal relation?
罪と罰?eternal relation?
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「紗都」
(!!)
聞き慣れた声が紗都を呼び止めた。
「――――トオル」
改札を出ると、紗都の目の前で亨が手を振っている。
荷物も何も持っていない様子を見ると、大学の帰りでもアルバイトの帰りでもないようだった。
「どぉ……したの?」
「紗都を待ってたんだよ」
寒そうに鼻を啜りながらそう言うと亨は紗都の手からバッグと紙袋を――――陽介からのプレゼントを、取った。
「…あっ……」
「行こ」
亨は優しく笑いかけ、背を向けて歩き始める。
その紙袋の正体を明かせる筈もなく、紗都も黙って後ろを付いていく。
23時を廻った駅前はコンビニや24時間営業の店を除いて殆ど閉まっている。
時々、シャッターの前に固まってはしゃぐ若者の笑い声が聞こえるくらいだ。
(もしかして……陽介のこと…………)
突然現れた亨の本意は分からない。
わざわざ自分を待っていたと言うのが本当なら、今日陽介と逢っていたことも知っているという事だ。
(でも……どうして何も言わないの……?)
亨は静かに前を歩いている。
時々後ろを振り返り距離を合わせるように立ち止まるのだが、その些細な優しさも今の紗都に伝わることはなかった。
(もし気づいてるなら……)
いくら別れたと言っても、その事実がなくなる訳ではない。
亨と亜梨佐のあの忌まわしい一件で、自ら十分に感じたことだ。
(気づいて………………いるなら……。)
陽介のプレゼントを手にして歩く亨の背中。
紗都にとって心も身体も1番近くにいるはずの存在が――遥か遠い気がした。
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