罪と罰?eternal relation?
罪と罰?eternal relation?
6ページ目
「で…も……私……」
ずっと望んでいたコトが、現実になろうとしていた。
それなのに、紗都は素直に頷くことは出来ない。それは、2年の年月が作った『情』なのか。
沈黙を続ける紗都に、追い討ちをかける様に陽介は言い放った。
「紗都ちゃん……これ以上、期待させないでよ」
「――――」
その一言が、紗都にズシリと圧し掛かった。
紗都の表情が悲しく歪んで、見る見る涙が浮ぶ。
「ごめんなさい……」
溜まらず伸ばした腕は紗都に触れる事なく――力なく垂れた。
変わりに今吸ったばかりの煙草を取り出し、咥える。
「オレさ、女の子振ったことないんだけど」
「――」
「まあ、いっつもフラレちゃうってことだけどさ……」
紗都の言葉は無い。
今紗都にかけられる言葉など……どこにも無かった。
「でも、紗都ちゃんからフッてくれないなら――――俺から言うことにするよ」
火をつけないまま煙草を元に戻し一息つくと、陽介はついにその言葉を吐いた。
「今日で、お別れしよう」
「―――ようすけ……」
今まさに終わろうとする2人を、通り過ぎる人々が振り返っていく。
興味本位に紗都を覗く人から涙を隠すために陽介はその距離を縮め、そっと抱きしめた。
小さく嗚咽を漏らす紗都に、陽介は諭すように囁いた。
「泣かないで。いつか、こうしなきゃならなかったんだから」
「ごめんね……本当は私が言わなきゃ…いけないコトなのに……」
陽介は首を振り、紗都の髪を優しく撫でると、小さく呟いた。
「ありがとう」
採点