罪と罰?eternal relation?
罪と罰?eternal relation?
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(綺麗になったね……紗都ちゃん)
陽介は、言葉なく外を見遣る紗都の様子をじっと見守っていた。
綺麗な横顔。
少し前まで幼げに思えた彼女が見せるソレは、すっかり大人だった。
一体誰の為にそうなれるのか――考えれば空しいだけだった。
所詮自分は浮気相手でしかない。
それも彼女にとっては恋人を想うが故の『本気の』浮気なのだから、余計に始末が悪い。
そして。
今、紗都はこの関係を重く感じている。
いや……もう随分前からその思いはあったのだろう。もはや彼女は自分に救いを求めていない、彼女の表情(かお)を見れば明らかであった。
陽介に彼女を責めることなんて出来る訳がなかった。自分から別れ切り出せない紗都の性格を陽介は良く分かっていて、ずっと黙っていた。
憂いの顔を見て見ぬフリをしてベッドの上で悦びに誘う。
――――仕方がなかった。こうすることでしか紗都と繋がる術はなかったのだから。
(惚れてるんだよなァ……)
再び紗都に目を向けると、視線は未だ窓の外だった。2人の長い沈黙など全く気にならないようで、陽介は苦笑いするしかない。
「あ!」
「――えッ?」
現実へ引き戻された紗都は、陽介の瞳を覗き込んだ。
「ハイ、あげる。クリスマスプレゼント」
陽介はそう言うと、テーブルの上に紙袋ごとプレゼントを差出した。
「ありがと………開けていい?」
「もちろん」
紗都は紙袋から取り出した四角い包みのテープを丁寧にはがしていく。
「うわぁ……」
ピッチリと並んだ色鮮やかな油絵具のセットに、紗都の表情が華やいだ。
「油絵も本格的に始めたいって言ってたでしょ?」
「ありがとう、スゴイ嬉しい」
素直に喜ぶ紗都の笑顔に陽介は満足気に煙草に火をつけた。
絵具のいくつかを手に取って真剣に確認する姿が可愛らしい。
――と、突然紗都がハッとしたように絵具を箱に戻し、包みの折り目通りに丁寧に包み直した。
紙袋の中にしまい込むと、今度は自分の鞄を膝の上に乗せた。
「私もあるの、プレゼント」
「ん、なあに?」
紗都は先程確認したプレゼントをテーブルの真ん中に置いた。
陽介はその小さな箱を見つめる。
「いいの?」
「うん」
紗都はうなずいた。
陽介は煙草の火を押し潰して、包みに手をかける。紗都を真似て、大きな手で小さな包みをゆっくりと開いていくと良く知ったブランドのロゴが顔を出した。
「時計だ」
「うん、ちょっと無難なんだけど」
「カッコいいじゃん!ありがと、紗都ちゃん」
紗都は優しく微笑んだ。
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