罪と罰?eternal relation?
罪と罰?eternal relation?
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陽介と関係を持つまで知らなかった街も、2年もするとあちこち分かるようになって色々な店を探索するのが楽しくなってくる。
今日選んだ店も、先月来た時に見つけて気になったレストランだった。
亨と行くのには少し気が引ける大人びた店でも、陽介となら入れる。年上の頼もしさを感じる時だ。
紗都は鞄の上からそっとプレゼントの存在を確かめた――。
2度目のクリスマスは黒の時計。長く付き合えば好きなブランドも分かってくる。
プレゼント選びにもそれ程迷わなかった。
イブ当日はもちろん亨と約束しているのだから、陽介とは今日が少し早いクリスマスだ。
願わくば…………。
3度目のクリスマスは無ければ良いと思っていた。
自分から始めた『罰』という名の罪。
この歪んだ『罪と罰』の終点は、もはや紗都本人にもどこへ行くのか分からなかった。
紗都は、年が明けるまでには別れを告げようと決めていた。
最も、その決断をしたのは半年以上も前のことなのだが――――。
「大丈夫?」
トイレから戻った陽介が紗都に優しく問いかける。
余程思いつめた顔をしていたのだろうか……その胸の内を悟られまいと、紗都は慌てて首を振った。
「ううん、大丈夫」
「そぉ?……何か飲み物頼もうか?」
「ん…じゃあ、ミルクティー」
「うん」
優しくされればされる程、大きな罪悪感が生まれる。紗都はいつかその重さに潰されてしまうのではないかという不安でいっぱいだった。
「すみません、ホットティーをミルクで。……それとコーヒーをもう一杯」
「はい、かしこまりました」
ウエイターが空になったコーヒーカップを下げていく。
出来ることならもっと二人の間に割り入っていて欲しい、そんな無理な願いが頭に浮ぶ。そんな想いも空しく彼が去るのを目で追っていくと、他のテーブルで談笑するカップルがちらほらと目に入る。
満ち足りた時間。
幸せそうな表情は誰の目から見ても分かる程だ。
陽介と過ごす時間の中で、自分には決して出来ない表情だった。
今となっては――
亨とさえ………………――――出来ない。
これが、自分の選んだ結末なのだ。紗都は苦笑するしかなかった。
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