罪と罰?eternal relation?
罪と罰?eternal relation?
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「亜梨佐……?」
病院のベッドに横たわる女性。やつれきった彼女の顔は、いつかの彼女とはかけ離れたものだった。
それが自分の犯した罪のせいではなく自分に逢いたい一心によるものだなんて――思う筈がない。
虚ろな瞳が公紀を捉えると、やがて大粒の涙が溢れた。
今にも消えてしまいそうな程に弱った彼女が、なんて幸福そうな笑みを浮かべるのか――。
「公紀君……逢いたかった…逢いたかったの……」
弱々しく伸びたその手を取り、公紀は再び亜梨佐を愛そうと決めた。
今度は感情のままではなく、決して傷つけないよう生涯でただ一つ守るべきものとして――――亜梨佐が望むことであれば、周囲からどんな目で見られようとどんな言葉を吐かれようと構わなかった。
それからの二人は、ごく普通の恋人同士と変わらない。
公紀がいつでも傍にいる、それだけで穏やかな気持ちが生まれる――亜梨佐にとっては満たされた毎日だった。
――公紀との毎日を書き綴りたい。日記をつけ始めたのはそんな気持ちからだった。
「何書いてるの」
突然、亜梨佐を影が覆った。
カーキのダウンジャケットに身を包んだ公紀が背後から覗き込んでいた。亜梨佐から自然と笑みが零れる。
「公紀くん」
「ごめんね、遅くなった」
亜梨佐は首を振った。
「ご飯食ってく?俺バイト休みになったんだ」
「うん、行く……」
亜梨佐は窓越しに見つけた少女に思わず声を零した。
「あ…」
「え?」
公紀が亜梨佐の視線を追う。
亜梨佐は信号待ちの集団の中に確かに見覚えのある顔を捉えていた。
白いロングコートからすらりと伸びた足。ふんわりとした髪型が女性らしさを醸し出し以前より少しトーンダウンした髪色が落ち着いた雰囲気に見せているようだ。
「さ・と…………」
亜梨佐は呟いた。
(紗都。)
思い出すのは、涙と悲しみに崩れた顔ばかりだ。
そんな風に彼女を追い込んだのは――――間違いなく自分。
亨と会うのだろうか。
今も、付き合っているのだろうか――――。
「どうしたの?」
亜梨佐の想起を公紀が遮った。信号が青へ変わると、紗都は大通りの向こうへと遠く離れていった。
「なんでもない」
心配そうに様子を伺う公紀に亜梨佐は笑顔を向けた。
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