食べられちゃった!?
食べられちゃった!?
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「どうしたの?私の顔に何かついてる?」
「え……?あ……いや……」
いつの間にか俺は深雪の顔をじっと見つめていた。
「その……あ……クリームついてる。」
「えっ?やだ、どこ?恥ずかしいなぁ……」
「ウソだよ。」
「あ?っ!ヒドイ!」
深雪がプクッと可愛らしく頬を膨らませた。俺はそれを見て笑う。
でも心の中では笑っていなかった。
こんな可愛い恋人を傷つけるようなことをしていると思うと笑えなかった。
「さてと、そろそろ帰ろうかな。」
何となくいたたまれなくなった俺はこの場を退散することにした。
「あれ?もう帰っちゃうの?」
「うん、ケーキもご馳走になったし、深雪の顔も見れたしね。」
「そう……じゃあまた明日学校でね。」
「うん、また明日。」
玄関に向かいながら思う。このままじゃいけない。男としてけじめをつけないと……
「竜児クン。」
「あ…雪絵さん……」
靴を履いているといつの間にか雪絵さんが後ろに立っていた。
「また来てね……楽しみに待ってるから……」
そう言って雪絵さんは俺の目を見つめてきた。あの誘うような視線で。
「……は…はい…また、来ます……」
さっきまで考えていたことはどこへやら。俺は情けない返事を返していた。
どうやらけじめをつけることが出来るのは先のことになりそうだ。
?fin?
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