不細工な二人
不細工な二人
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恐怖はいつも側にあった。
友人との会話、メディアの報道、或いは私自身。
それは鳴りやまぬ警笛の様に延々と私を苛み続ける。
「でさぁ、あの男しつこいの何のって…」
五月蝿い。
「うわっ、キモ?い」
五月蝿い。
先日までは理想のカップルだった友人とそのカレは気付けばストーカーとその被害者というドラマさながらの構図に早変わりしていた。
私は違う。
…なんて誰が言えるものか。
私には既に付き合い始めの葛藤(想い)さえ失われているのだから。
今の愛情もいずれ消えはて数ヶ月もすれば新たな感情に塗りつぶされてしまうだろう。
それが新たな彼への愛情であるなら、それが今の私が望む感情であるなら恐れる事はない。
だが、今の私はそんなロマンスを信じられるほど純(ピュア)では無くなっていた。
それでも願わずにはいられないのだ。
どうか、少しでも、少しでも長く。
私に彼を、愛させていて下さい。
採点